FIREブーム終焉とFICAを目指す【FIREの問題点】

FIREブームの終焉(終わり) FIRE(セミリタイア)

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自分がFIRE前に悩むであろう問題についての思考実験です。

 

ここ数年はFinancial Independence, Retire Early(FIREがトレンドになっていました。しかし、米国株式市場が冷え込んでいくのに比例していくかのように、”FIRE”という言葉を見かける頻度が次第に減っていきました(私の個人的な感じ方なので、多分に主観も入っていると思いますが)。

個人的にも2016年頃(当時はまだFIREはブームというには注目されていなかったと思います)よりFIREを目指して資産形成に取り組んできたので、このトレンドの変化には思うところがあります。2016年の当時は金融資産もREを全く意識する水準ではなかったので、とにかく一心不乱でしたが、今日までに金融資産は4,000万円を超えておりREが視界に入る段階に入ってきました。こうした立場から思うのですが、株式市場の高騰を背景としたブームでFIREを知り、足元の環境で早くも挫折した人は厳しい見方をすれば色々な面で準備不足だったのではないかと思います。

今回は私なりにFIREを目指す過程で障害になりそうな点を列挙してみたいと思います。そして、また「FIREがあるならFICA(←筆者による造語)があっても良いじゃないか」ということで新しい概念を提唱したいと思います。今回は自分もFIREを検討する中での思考実験的な側面が強い記事です。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産4,300万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

【FIREの問題点】経済的な安定性

FIREを実現するということは、金融収入and/or副業収入で生活費+αを賄うことができるようになったということで経済的にはかなり強い状態だと思います。

しかし、RE(リタイア)に踏み切るということは、このうち最も安定した(見通しの立てやすい)キャッシュフローである労働収入を欠くことになります。金融収入は相場変動の影響を受けますし、副業収入も市況の直接影響を受けます。

例えば、副業収入で給料+αをカバーしていたとしても、ビジネスとして見ると外部環境や大手企業のプラットフォームに成果を依存しており、参入障壁も高くないことが通常です。つまり、事業環境が変われば、頼みのキャッシュフローが大きく崩れることもあります。金融収入においても自分ではコントロールできない要素が大きいです。

副業収入(+金融収入)>生活費であったとしても、それが永年続く保証はありません。これが経済的安定性の問題です。

そして、フリーランスや副業でセミリタイアに踏み切り、本業のキャリアが断絶すると一部業界を除いて恵まれた待遇で会社員に戻るのはほぼ不可能かと思います。このように、ある程度安定した本業収入のある人が早期リタイアと引き換えに手放すものは大きいと思われます。

副業収入や金融収入を頼りに早期リタイアに踏み切る場合は、キャッシュフローの金額規模だけではなく、その内容の安定性についても精査が不可欠だと思います。副業の販売収入はブーム等による一時的なものでないか、国から規制が入る可能性はないのか、もしくは新規参入の増加で競争過多により市場が崩れないか(今がブルーオーシャンなだけでは?)など。また、金融収入であれば潤沢なキャッシュフローは十分に堅個であるか(過度なリスクテイク=薄氷の上に乗っていないか)などです

早期リタイアの理由が人間関係や長時間労働であれば、より負担の少ないホワイト企業への転職などでも問題のクリア(または許容可能な水準への改善)が期待できることもあります(1回では難しくても、回数を重ねて専門性を磨きながら大企業にたどり着くことも不可能ではありません)。

最近ではNTTのリモートワーク推進なども多様な働き方の充実の一例として注目されていますね。経済的安定性を手放す前にできることは一定程度あると思いますし、他に手段がないかは一考の価値があると思います。

また、副業が事業のレベルまで育ったり、金融収入の生活支出に対するバッファーが厚くなることを待って判断しても遅くないと思います。

【FIREの問題点】社会的な安定性

私たちが日々仕事に励むのは、主には前述の通り経済的理由です。つまり、ありていに言えばお金のためです。FIREを目指す人は当然にこの点は意識して計算を働かせていると思います。しかし、会社員がゆえに得られている社会的安定性については十分に意識されていないことも多いように思います。

社会的安定性とは、言い換えると、会社員の肩書きによる恩恵です。会社員の役職や企業ブランドには、企業財務諸表に登場する「のれん(Goodwill)」のように目に見えない価値があります。

例えば、個人の信用力や社会的評価に職業は深く結びついています。例えば、日本では自己紹介の際に、学生であれば「●●大学の✖️✖️です」勤め人であれば「株式会社▲▲の○○です」という肩書きを一緒に伝えることが一般的だと思います。また、企業ホームページなどの役員履歴書を見てもこのような肩書きの変遷が載っていることは多いです。

私たちは社会を作り、その社会における相互承認の中で生きる社会生物です。経済的には安定していて生存欲求が満たされていても、社会における自己の位置付けがなお重要だったりします。そして、職業というのは社会の相互承認の中で重要な役割を担っています。

特に若くして30-40代でFIREをする場合は、古い友人や元同僚が決裁権を持って仕事に取り組む最中で第一線から退くことになります。周囲が着実にステップアップをし、社会的地位を高めていく中でも意識せずに自由な時間を謳歌することに自信があるでしょうか。私は、ここに関して自信がなかったりします。また、リタイアしてしまうと話題や価値観のずれが時間の流れの中で大きくなっていくことも懸念です。そのコミュニティの中で相互承認が成り立たなくなるかもしれないからです。

筆者
筆者

50-60代である程度実績を作っていれば、やり切った感が出るかと思います。一方で、30-40代だとまだ道半ばで辞める形になるので元●●という肩書きも前者に比べると社会的重みに欠けると個人的には思います。これはセミリタイアのプラスに対する代償の一例かと思います。

以上を踏まえて、自分が所属する社会環境が大きく変わること、および、その影響を自分も『その周囲の人間』も十分想定できていることが大切だと思います。家族がいる人は家族の理解も必要になるでしょう。世間体というのもあるので、経済的安定とは関係なく社会的安定性の観点から現職を維持して欲しいというパートナーは決して少なくないと思います。この社会的安定性についてご自身の中や家族との間で価値観のすり合わせがついていないと、経済的な検証だけでFIREを実行に移すと後悔する可能性が高まると思います。

FIREに代わりFICAを目指したい

FICAをGoogle検索頂いても何も出てこないと思います。なぜなら、私が勝手に文字った造語だからです。Financial Independence, Challenge Aggressivelyを略してFICAです。意味としては「経済的自由、貪欲なる挑戦」です

私はFIREを目指したきっかけはREに重きをおいたものでしたが、金融資産の増加に伴い本質はFI(経済的自由)にあるのではないかと感じるようになりました。経済的自由を達成した状態では、仕事をやめてリタイアをすることも”経済的”には可能です。しかし、リタイアはFIに伴い可能となった数ある選択肢の一つに過ぎません。FIという本質を達成することで、多くの選択肢がテーブルの上にのります

私がREを意識するようになって感じるのは、自分が本当に求めているのは「自尊心の充足」です。そして、自分がどんな時に「自尊心の充足」を感じるかを考えると、背伸びが必要な目標に対して継続的に取り組んで、課題を乗り越えた時です。そして、成果が社会的にも誇れるものなら、なお良しです。社会生物として自己肯定感と社会承認を求めているのかもしれません。

仕事が苦痛なのは、自分が望むことに挑戦できていないことも一因だと思います。そういう意味においては、この苦痛の回避手段はリタイアだけではないはずです。さらに言うと苦痛を取り除いても、振り出しに戻るだけです幸福になるためには(仕事が妨げていた)本来の欲求を充足する必要があります

あなたには経済的リスクを理由に挑戦しなかったこと、していないことはないでしょうか。私には選択的に挑戦を回避したことが数多くあります。FI(経済的自由)を実現した状態であれば、失敗による経済的リスクを理由に諦めていた挑戦が現実的な目標に変わりますそれが、Challenge Aggressively(貪欲なる挑戦)の趣旨です。

経済的安定性も十分に検証した上で、社会的安定性も何ら問題ないとの整理がついた人はREでも問題ないと思います。

一方で、もし、Challenge Aggressively(CA)がFIの先に目指していた目的に対する手段になり得るのであれば、CAに取り組むことで経済的安定性や社会的安定性を維持しながら、直接的に『本来の欲求の充足』にアプローチできます。そして、より幸福度の高い人生が送れるのではないかなと思います

個人的には社会的安定性の観点から、Retire Earlyの現実味が増すとともに二の足を踏む気持ちも大きくなってきています。キャリアを活かす形でCAに取り組めば経済的安定性にも社会的安定性にも悩まされる可能性は低くなるので、最近はFinancial Indepdence(FI)を実現したら、CAの選択肢を実行に移したいと考えています。

私のFICA到達度はこちら(配当収入実績)で記録しています。

筆者
筆者

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