ETFや投資信託を選好する理由(by3,000万投資ブロガー)

ETFや投資信託を選好する理由(by3,000万投資ブロガー) 投資信託

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【本記事の要旨】
ETFや投信を選好する理由:
①企業リスクの排除
②銘柄分散の最大化
③労力/利益バランスの最適化
④不労所得の実現

投資相場が好調なので、個別株が2倍、3倍になった。中には、10倍以上になったという景気の良い話がSNS上には溢れてます。

私も好調な相場に支えられて、アッパーマス層(金融資産3,000万円以上)を実現しました。しかし、自己紹介で公開しているように、私はETFおよび投信でポートフォリオを構築しており、個別株投資はしておりません。

それが『なぜ』なのかを本記事では整理してみたいと思います。最初に断っておくと、私は個別株投資を否定している訳ではないので、あくまでETFと投信の個別株に対するメリットとご理解ください。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信中!
✅米国株ETFと全世界株式インデックスで1,000万円以上運用中。
✅これまでに読んだ投資関連書籍は100冊を超える。
✅座右の銘『負けない投資(プラスサムゲーム)』

市場リスクに集中するため

株式投資のリスク:
市場リスク為替リスク企業リスク

株式投資には様々なリスクが存在します。まずは、市場リスクです。企業の実力に関係なく、国家経済の盛衰次第で株価は成長したり、伸び悩んだりします。

外国株式を取引する際には、日本円と現地通貨の間で為替リスクが生じます。

筆者
筆者

日本円で外国株式を購入したことある人もいるかもです。しかし、それは証券会社があなたの代わりに現地通貨建で購入し、保有価格を円表示しています。為替が上下すれば、影響します。

そして、個別株を買う際には、企業固有のリスクも取ることになります。

米国市場の中でも、好調な企業・不調な企業が毎年あります。従い、企業リスクを取れば、市場平均よりも大きな利益を上げられるかもしれません。しかし、その逆も然りで大きな含み損を抱えるかもしれません。

この見極めが常人には難しいのです。個別株投資をする(企業リスクをとる)ということは、例えば、『アップルやアマゾンが50年後も勝ち組企業でいられるか』という問いを突き詰める作業です。

一方で、タイトルにある『市場に集中する』とは限りなく全企業銘柄を取得することで、個別企業がポートフォリオに与える影響を極小化する。つまり、企業リスクを排除して市場リスクしか取らない状態にすることです

この場合の投資は世界経済は今後も拡大を続けるか』または『米国経済は今後も世界を主導する立場にあり続けるか』という問いを突き詰める作業に変わります

そして、私は前者自信ないけど、後者の問いなら答えれられると考えているタイプの投資家です。この『市場リスクに集中する』ためには数百〜数千銘柄に分散することが必要ですが、後述の通り、ETFや投資信託が最も有力な実現方法です

個別株投資で必要な努力とは?

財務諸表を読めるというのは最低限求められる能力と思います。しかし、財務諸表は万能な代物ではなく、各国で会計基準は異なりますし、”解釈”の世界で数字が企業毎に変わるので、必ずしも完全にフェアな形で企業実態を示す訳ではありません

加えて、株価は『企業の未来』ですが、財務諸表は『企業の過去』でしかありません。

機関投資家はこの不十分性をよく理解しているので、企業の経営陣にインタビューしたり企業設備を訪問するなどして、業界や企業技術の将来性を常に精査し、万全の準備を持って『買い』判断をしています

この過程は農林中金バリューインベストメンツCIOの奥野一成氏が執筆した『教養としての投資』などを読むと良くわかります。株式購入自体はプロであっても素人であっても、ボタン1つで買えるので簡単な作業に思えますが、きちんとリターンを捻出しようとすると、それだけの熱量を持って取り組む必要があります。

しかし、そこまでの熱量を持ってしても多くのプロが市場平均に勝つことが出来ません。

この事実は過去記事『インデックスファンドが投資の最適解である理由』でも触れましたが、長年に渡って市場平均を上回る組み合わせを選び続けることは確率的に限りなく困難なことは、モンテカルロ・シミュレーションでも既に明らかになっています。

個別株投資で長期資産運用をするということは、自分は長年に渡って、特別な目利きが出来ると言っているのに他なりません。しかし、個人より遥かに企業実態を調査する手段を持ち合わせる機関投資家でさえ、多くが難儀するということは再自覚して損はありません。

個別株では困難な分散が可能

長期資産運用における投資では、銘柄分散が基本中の基本です。『長期・分散・積立』は、投資の教科書となるような古典的名著で共通して個人に勧められる、投資の基本所作です

このうち『分散』が十分に効いたポートフォリオを保有することが、個別銘柄では難しいです。例えば、Google(Alphabet inc.)の株式は1株で30万円以上します。また、皆さんの聞いたことのある主要企業銘柄であれば、安くても1株数万円からです。毎月の投資資金が5万円だとすると、2-3銘柄しか購入することが出来ません

このように、普通の個人が個別株で『分散』の効いたポートフォリオを組むことは困難です。時間をかけて銘柄数を増やしても、せいぜい10-20銘柄程度が個人の限界でしょう。

そして、この10-20銘柄に対して、上述の熱量を持った、機関投資家顔負けの銘柄分析が出来るでしょうか?一方で、投資信託やETFであれば『数百〜数千銘柄に分散したポートフォリオ』に少額で投資可能になります(ETFなら数万円、投資信託なら100円から可能

個別株で努力に見合うリターンを確保できるか?

ここまでETFと投資信託推しの流れで書いてきましたが、そうは言っても個別株への集中投資で財を成した投資家達が確かに存在します。

その代表格がウォーレン・バフェットです。

彼は多忙な業務の傍ら1日に800-1000ページも読書するようです。そうして、投資判断に必要な素養と見識を磨いているのですね。そんな彼の生涯リターンは年間平均20%程度(Berakshire Hathawayのホームページ上で公開中)。S&Pの年間平均リターンが7%程度と言われているので、神がかり的なリターンです。

13%のマージン差が、一握りの天才が膨大な『時間』と『労力』を注いで得られる見返りです

普通の個人が、仮に歯を食いしばって同じだけの『時間』と『労力を捻出して、個別株投資に振り向けた場合、どれぐらいのリターンが期待できるでしょうか。仮に、S&P500より1-2%高い平均リターンを確保できるとして満足いくでしょうか?つまり、低い勝率と言うハードルを(運良く)乗り越えたとして、『努力とリスクに見合うだけのリターンを個別株投資で得られるのだろうか』ということを個別株投資には問いたいのです。

一般人の場合、その熱量を転職や副業等の収入UPに回して、インデックス投資への入金力を上げた方がよほど、資産が増える確率が高いと思うのです

ETFや投資信託で時間を節約して、そこで生まれた『時間』を他の生産的なことに使いたい。これが、私が、ETFや投資信託を支持する理由の一つです。

事務管理の観点(投資は不労所得に価値がある)

これがもしかしたら、究極的な理由かもしれません。ETFや投資信託は定期積立設定を組めば、その後は何もすることがありません。ポートフォリオを管理は、運用会社が勝手にやってくれます。

つまり、生み出される収益は完全不労所得なのです。個別株投資は、銘柄分析を常日頃から行い、企業が変調を来したら損切り等を行うなど、自分でポートフォリオをメンテナンスしなければいけません。

つまり、生み出される利益は半労働収入なのです。私は、人生の幸福度を高める活動に時間を極力割り振りたいので、投資収入には不労所得性を期待しています。これが、ETFや投資信託を選好する最大の理由です。

最後に

私は個別株投資を否定している訳ではありません。上記の銘柄分析に熱量を持って取り組める。また、そこに喜びを見出す人がたくさんいるのも知っているからです。

ただ、資産形成の手段としての投資に限って言うのであれば、個別株投資は本業や子育てに忙しい普通のサラリーマンが片手間で成果を残せるほど甘い世界ではないと思うので、ETFや投資信託を中心に据えるべきだとの見解を述べてみました。個別株投資には、経済やビジネスに関心を持って勉強するようになるメリットもありますので、コア・サテライトのサテライト的に挑戦する分には良いと思っています。

追伸:

繰り返しながら、あくまで、ETFや投資信託を”選好”しているだけで、個別株投資が嫌いな訳ではないですよ〜🦊

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