貯金1,000万円を20代で実現したお金の考え方
筆者は27歳の時に、貯金ゼロ円から3年間で1,000万円を貯めた現役サラリーマンです。
筆者は元々は貯金できるタイプの人間ではありませんでした。
だから、入社1年間は貯金が全くありませんでした。
しかし、だからこそ20代で貯金1,000万円を目指したい方のお役に立てると思います。
なぜなら、貯まらない生活も貯まる生活も両方経験しているからです。
自分の体験談もご紹介することで、単なる心構えで終わるのではなく、実際の生活をイメージ頂けるような記事内容を心掛けました。
筆者の失敗談とパラダイムシフトを皆様の貯金生活に役立てて頂けると幸いです。
貯金出来ない考え方
浪費癖がある人が貯金出来ないのは分かりやすいと思います。
例えば、新車購入(数百万)、最新家電(十数万円)、趣味(数万円)など高額な支出を全く気にせず行う人です。
盲点なのは常識的な金銭感覚があっても貯金出来ない人がいることです。
貯金が出来ずに悩む人は意外と常識的な金銭感覚の持ち主です(浪費家は原因が自明なので悩むことすらありません)。
貯金出来なかった筆者も浪費家ではなく数万円以上する買い物は滅多にしませんでした。
しかし、数百円〜数千円の買い物には無頓着でした。
例えば、数百円のコンビニの買い物やペットボトルのお茶などは『金額が安い』ので気に留めない、飲み会での数千円は必要経費なのでカウントしないという考え方でした。
お金が貯まらない常識人は日常的な支出を必要経費として気に止めません。
高額な買い物をしないだけで立派ですが、貯金にとって大切な視点が欠けているのです。
この図式は皆が分かっていることです。だから、数十万円や数百万円の買い物には気を使うのですね。
一方で、この収入も支出も年間ベースでの蓄積結果が貯金という意識が薄いのです。
しかし、自分の買い物が貯金に与えるインパクトを正しく理解するためには本来次のように考えるべきなのです。
例えば、150円のお茶を毎日2本飲む習慣を持つ人にとって、この支出が貯金に与える影響がどれぐらいでしょうか。
150円×2本×30日×12ヶ月=¥108,000です。
3,000円の飲み会に月3回参加していれば年間では同じく¥108,000です。
貯金への影響で考えれば、20万円の家電購入も例に挙げた生活習慣もインパクトでは同じです。
しかし、実際には20万円の家電購入は躊躇しても生活習慣から来る20万円に無頓着な人が多いのです。
『毎日550円(20万円÷365日)の分割払いで結構です。高くないでしょ!』と家電売り場でセールス文句を受けたらあなたはどう思いますか?
『いやいや、結局20万円が財布から無くなることに変わらないでしょ!』と冷静に思うのではないでしょうか。
不思議なことに日常の支出に対しては同じ理屈が適用されないのです。
しかし、数字の上では平等で違いは何もありません。
高頻度の支出項目に頓着な人は、高額な買い物を無意識にしている可能性があるのです。
筆者が良い例です。朝はコンビニ(300円)、昼は同僚とランチ(1,000円)、夜は残業飯(1,500円)という生活を1年目は送っていました。
この生活習慣を支出インパクトの観点で見ると¥672,000です。
お茶も良く飲んでいたので80万円の買い物を何も考えずにしていたのと同じインパクトを自分の財布に与えていたことになります。
こんな話が2つ3つあれば、お金は貯まらないですよね。

単価ばかりに気を取られて、購入頻度の高い少額の買い物に無頓着だと貯金できません。
貯金できる考え方(1)
社会人2年目の時に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』という1冊に会い、純利益こそが大切との考え方に感銘を受けました。
この本を読んで自分の支出を見直していた時に、支出は年間ベースで評価しないと意味がないと悟ったのです。
豪華旅行(50万円)を年に1回するよりも、毎日の食費(1,500円)が貯金に与えるインパクトが大きいこともあるのです。
豪華旅行=50万円×1回=50万円のインパクト
食費=1,500円×365日=55万円のインパクト
貯金生活を成功させるには支出インパクトの視点を持ちましょう。
貯金できる考え方(2)
上述の『支出インパクト』よりも少し難しい考え方ですが、年間300万円超えのハイペースで貯金をするのに役に立ったのが、『投資目線』です。
筆者は2年目から本格的に貯金を始めた際に、投資も合わせて始めています。
具体的にはETFという道具を使って無数の企業に投資して、対価として毎年4%ぐらいのお金を配当金(不労所得)として貰っています。
例えば、1,000万円運用していれば40万円ぐらいもらえる計算です。
筆者が全身全霊をかけて取り組んでいるのが、この配当金>生活費を1日も早く実現することです。
この目標があるので数百円の買い物でも同額の配当金を貰うにはいくらの投資元本が必要かを考えるようになったのです。
例えば、1,000円を配当金で貰うためには25,000円(=1,000÷4%)の投資元本が必要になります。
私の同僚はランチで1,000円を使うことに何もためらいはありませんが、私からすると25,000円の投資元本が必要になる1,000円は大金なのです。
1,000円ランチが悪だと言う訳ではありません。価値観の問題ですから。
しかし、配当金>生活費を価値観とする私からすると、1,000円ランチに行くと25,000円を別に用意しないければいけなくなるのです。
『25,000円の収入に匹敵するなら、1,000円ランチ1回我慢しよう』というモチベーションで毎回の支出判断をしていたら、自然と外ランチも減りました。
もちろん、私も同僚とランチをすることはあります。
お伝えしたいことは、この『投資目線』を身につけたことで、価値判断をした上で自分のお金を使うようになったとうことです。
価値判断を挟むことで、後で振り返った時に後悔する買い物は減らせると思います。
少し難しいですが、『支出インパクト』の考え方が身についた方は挑戦する価値があると思います。
まとめ
貯金出来ない人は支出インパクトを正しく把握出来ていない状態です。
適切な金銭感覚がある人でも(支出インパクトの意識が欠けているため)高額な支出を認識できず、貯金に失敗していると思われます。
逆に言うと、お金が貯まる人は『支出インパクト』を適切に把握出来る人だと言えます。
そして、貯金速度がさらに驚異的な人は『投資家目線』を持ち毎回の買い物で価値判断を意識的に行っています。
考え方が変われば、行動が変わります。
行動が変われば、支出金額ひいては貯金金額が変わります。
本記事が貯金に対して真摯に考えて悩んでいる方々のお役に立てていれば、大変幸いです。
また、本記事では考え方をご紹介しましたが、筆者が以上の考え方に基づいて実際に何をしていたかに関心がある方は次の記事がお役に立てるかと思います。
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