(更新日:2021年11月8日)
2021年にアッパーマス層(金融資産3,000万円)に到達しました。現在は準富裕層(金融資産5,000万円)を目指して、淡々と資産形成に取り組み中です。
経済的自由実現のロードマップ

筆者は27歳で資産1,000万円を達成し、30代前半での経済的自由(FIRE)実現を目指す個人投資家です。
筆者が定義する経済的自由とは、非会社員収入>生活費の状態を達成(条件1)した上で快適に娯楽を楽しんでも貯蓄が増えていく(条件2)状態です。
筆者の場合ですが、具体的には20万円/月程度(資産5,000万円を5%で運用し、不足する4万円を事業収入で補うイメージ)あれば会社を辞めるつもりで、この金額を経済的自由達成の分かれ目に位置付けています。
この目的達成に必要なことはシンプルで明白です。
この式を最大化すべく生活設計する!
(以上を前提として)この目標を達成するためのロードマップを策定しました。
筆者は現在もこのロードマップに沿って生活をしており、現在は3段目のところまで来ました。
安定的労働収入の確保(正社員)
収入には、給与収入の他に事業収入と投資収入があり、これらへと軸足を移していくことが経済的自由の鍵だと私は考えています。
しかし、やはり物事には順序があり、一足飛びに事業収入や投資収入には行けないものです。より重要なステップへ移行するためには足許を固める必要があるのです。
まず、安定した高い給料の確保が経済的自由への1歩目になります。
安定した高給があることで、生活防衛の砦になる貯蓄が生まれます。貯蓄があることでリスクに対して柔軟性が生まれ、自分で事業や投資を始めることが出来ます。
もし、あなたが就活生なら年収と福利厚生を徹底的に調べて高給取りと呼ばれる職業に就くのが経済的自由達成には合理的な選択肢になります(仕事はお金だけではないと理解していますが、高給とやりがいは2者択一ではなく両立できると筆者は考えています)。
また、『転職』は3段目の取り組み事項に挙げたのですが、現在の給料が低すぎて貯蓄が出来ないサラリーマンは最初から転職を考えるのも選択肢の一つです。
やはり多くの日本人にとって経済的なベースになる労働収入が多いか少ないかは経済的自由達成の実現可能性を大きく左右します。
5年以上キャリアで月収30万円に届かない場合は、労働収入を充実させるための転職を検討しても良いかもしれません。
転職する自信や技術がない人は『何を磨けば労働市場で自分の価値が高まるか』を考えて毎日の生活内容を見つめ直すというのも、FIREに近づく一歩ですね。
支出の最適化

一定レベルの労働収入がある人は2段目に進みます。
無駄な支出を極力省いて(収入ー支出)=純利益を増やすことに注力します。収入を10万円上げるのも支出を10万円下げるのも効果は同じです。
しかし、年収を上げるよりも支出を見直す方が簡単かつ確実なので、両方とも改善余地がある場合は、支出の最適化から取り組むことをおすすめします。
筆者が支出の最適化に取り組んだ際の考え方や行動は、以下の記事で紹介しています。
収入の最適化

経済的自由(FIRE)達成のロードマップで2段目まで来た時点で、だいぶお金周りは楽になっており、普通に生活しているだけで資産がグングンと増えていると思います。
筆者は2段目時点で年間400万円ペースで貯蓄が増える家計を達成しました(この分でいけば、30代でのセミリタイアは十分実現できる)。
しかし、若いうち(30代前半)に経済的自由を実現するために年間1,000万円ペースで資産を増やすことを真面目に考えて手段を日々模索しています。
具体的には次の3点に取り組んでおり、うち資産運用(投資)は既に始めております。
収入UP(転職)
手取り年収を200万円あげることが出来れば、5年間では1,000万円の差がつきます。
この増額分を丸々5%で資産運用することが出来れば、ざっくり1,160万円程度(複利効果)を5年間で増やすことが出来ます。
この1,160万円は5%の配当利回りを持つ投資ポートフォリオに入れておけば、年間で58万円(毎月5万円程度)を配当金として受け取れる金額です。
日本人に馴染みが薄い転職活動ですが、実は経済的自由実現の可能性をグッと高めてくれる手段の一つです。
転職活動自体は無料で出来ますし、自分の市場価値に関する情報収集をした結果、今はその時ではないと思えば転職しなければ良いのです。
重要なことは『自分の市場価値』に関する情報を手許におき、常にアップデートしておくことです。
正しい情報があるから正しい選択肢をとることが出来ます。特に初めての人は心理的にハードルが高いかも知れませんが、人生を変えるためには初めてに幾度となくチャレンジする必要があります。
コストと対価を見極めながら、チャレンジするか決める訳ですが、転職活動に関しては無料のプラットフォームを通じて情報収集と経験を積むだけなのでコストはゼロです。
転職活動(必ず転職するという意味ではありません)に関してはチャレンジすべきというのが筆者の意見です。
収入の多様化(副業)
『大切なものは一つのカゴに盛るな』というのはよく知られた資産形成の教えですが、実際には生活の柱である収入源の全てを会社での労働に依存している家計がほとんどです。
自分の生殺与奪の権を他人(会社)に握らせている限り、経済的自由(FIRE)の実現は永遠にありえません。
この観点からも収入源を分散させることが理想です。例えば、同じ年収600万円でも、労働収入300万円+副業収入300万円の方が価値は高い訳です。
加えて、副業は事業収入なので確定申告の権利を国から取り戻すことが出来ます。
皆さんが確定申告をしないのは、源泉徴収という会社が労働者の代わりに確定申告を行う仕組みがあるからです。
会社員からすると楽で都合の良い制度のようですが、これは課税所得を全部国に決めさせることになります(つまり国にとって税金取り放題の都合の良い制度だということです)。
一方で、事業収入は自分で経費申告の上税金を納付しますから、余計な税金を払わずに済みます。
従い、手許に残るお金を増やすことが出来るのです。
つまり、同じ年収600万円(税引き前)でも副業の方が労働収入よりも自分の手元に残るお金が多くなります。上手な人は数百万円の違いを生みます。
このように大きなメリットがあるので、副業も人によっては有力な選択肢です。
失敗しても損失が発生しないように、初期コストが少なくて済むビジネスが良いと個人的には思います。
資産運用(投資)
投資には複利効果という強力な働きがあり、給与所得(労働収入)よりも資産形成により大きく貢献する特徴があります。
経済的自由(FIRE)の実現に必要不可欠なのは言うまでもありません。
残念ながら、日本は投資に馴染みが薄い国民が大多数を占める特殊な環境にあります。
例えば、この金融リテラシーの欠如を象徴しているのが、年金2,000万円問題関連での抗議デモなどです。
そもそも年金だけで豊かな老後生活を保障している国など世界中のどこにもありません。
さらには、世界を見渡せば先進国といえども投資に無関心で豊かな生活を送っている人はごく僅かなのです。
つまり、何も考えずに会社で働いて貯金するだけで”1億総中流”を実現できていた高度成長期が異常に幸運な時期であった訳で、普通に暮らしていて豊かさを実感できない今の日本がむしろ普通なのです。
投資は『した方が良い』から『しないとヤバイ』時代にまで差し掛かっています。
それでも投資は不安という人もいますが、労働収入に完璧に依存している生活の方が筆者は恐いです(働けなくなれば生活が破綻するからです)。
少額で自分のペースで始めて実地経験を積むことで投資が身近になれば恐怖は克服できると思います。
それでも、多くの人は理由をつけて『知らないこと』や『慣れないこと』から逃げ続ける人生を送ります。それ自体は普通なことですし、自分の人生なのだから問題ないと思います。
上手くいけば何だかんだ”普通の人生”を送ることが出来るかもしれません。しかし、投資を欠いて経済的自由(FIRE)のような特別な人生を送ることは出来ません。
筆者はきちんと学べば、投資のリスクもコントロール出来ると考えているので、しっかり学んだ上で投資は実際に行動に移しました。
経済的自由の達成

1段目から着実に1歩づつ前進して、3段目に到達した人は早い段階で、経済的自由(FIRE)達成の条件1をクリアできると思います。
条件1とは非労働収入>生活費ですから、明日会社を辞めても自分の力で生きていくことだけは可能になるということです。
実際に会社を辞めるかは収入の安定度なども加味して慎重に決めるべきですが、精神的なゆとりが生まれるはずです。
精神的なゆとりは会社でのストレスを減らす効果や、生活の中で今まで目を向ける余裕のなかったことに気づくチャンスも与えてくれます。
条件1を達成するだけでも、負のスパイラルから抜け出して良い循環に恵まれた人生にすることが可能です。
筆者も経験済みですが、良い循環に入ると人生が本当に楽になるんですよね。
人生の循環を『運』だと考える人もいますが、この運は自分の行動でコントロール可能だと筆者は考えています。
一例として挙げた、良い人生循環のきっかけになる非労働収入>生活費は偶然ではなく日々の意識的な行動変革の結果ですから。
経済的自由の極みへ

そして、3段目の生活をしばらく続けていくと、非労働収入>労働収入の域に達します。
この域になると副業と投資からの収入で月収40万円〜50万円を稼ぐ人が出てきます(人によっては月収100万円なんて人も)。
こうなると完全なる経済的自由(FIRE)の実現です。
自分自身や家族を養うのに、誰にも経済的に依存していません。
収入源も分散されているので、労働収入しか持たない人間に比べて遥かに経済リスクへの耐性もあります。
この域に達した人にとって、会社での仕事はあくまで選択肢です。これまでは会社に生殺与奪の権を握られていたので理不尽な人間関係や業務にもひたすら耐える必要がありました。
しかし、あらゆる選択肢を手中に収めたことで、あらゆる事柄を自分で決められるようになります。
経済的自由を基盤に派生した選ぶ自由は、生活場所の自由・時間の自由へと繋がっていくのです。
『生きたい(行きたい)場所で好きな時に好きなことをする』。これこそ筆者が夢見る幸福です。
経済的自由実現のロードマップの先にあるものは、この幸福です。
筆者はこの幸福を手中に収めるため、毎日1歩ずつ着実にこの階段を登っていく所存です。
このブログでは、ロードマップを進んでいくための考え方・方法論・体験談(過程・結果)を紹介して行きます。
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