VYMは昨年は辛うじて増配を維持。そして今期も第3Qまでは、増配の勢いが非常に緩やかでした。本年9月の配当金結果を見た時は、やや苦しい印象を持ちました。
しかし、そんなVYMが本当に良い意味で期待を裏切ってくれました。年間配当金は前年比6.54%増で、11年連続の増配着地です。
VYMは高値を切り上げていく成長力を持っており、配当投資家の天敵である『高値掴み』が起こりにくい特性を持っています。このため、米国高配当ETFに関心を持つ人がポートフォリオの中心に据えるにはVYMが有力手になるかと考えています。
今回は、コロナ不況の苦しい時期を乗り越えて連続増配を達成した、VYMの2021年12月期配当金の振り返りです。
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【VYM】大増配の全体像

2020年は辛うじて増配維持とは言え、僅かに2.46%(VYMの平均を考えると低調)でした。そして、2021年も第2Qでは減配を記録するなど、苦しい展開でしたね。
それが第4Qで、まさかの前年同月比16%の増配。通年では6.54%の増配となりました。
【VYM】配当金実績
コロナ災厄にも負けず、11年連続の増配記録を実現してくれました。
右肩上がりの増配は配当投資において最も評価されるべき特徴です。2010年からの平均増配率は8.80%となりました。

【VYM】配当利回り推移
VYMの平均配当利回りは3.12%程度です。株価成長が順調なので、この水準を割るような状況が続いていますね。
SPYD(3.78%)やHDV(3.55%)も配当利回りは投資妙味を感じる水準ではないので、高配当ETFは若干の割高感を感じる展開です。
一方で、その内容に目を向けるとSPYD(3.78%)やHDV(3.55%)が減配の結果として配当利回りが低調気味なのに対して、VYMは増配ながら株価成長で配当利回りが伸び悩んでいるという状況なので、同じ割高感でも事情が少し異なります。
含み益が増えながら、買いづらくなるという個人的に複雑な気持ちになる状況が続いています。。。

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