【VYM】毎月積立での配当金シミュレーション(配当金生活)

VYM毎月積立シミュレーション 米国株ETF

(2022年11月26日更新)

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【本記事を読むと分かること】
①毎月の積立金額に応じた配当収入の長期見通し
②VYMを毎月積立(1〜10万円)する長期シミュレーション
毎月3万円積立ができればじぶん年金の可能性が開ける

【こんな疑問にお答えできるかと思います】

投資1年生
個人投資家

VYMは配当利回りが控え目だけど入金力が数万円でも意味があるのかな?

投資1年生
個人投資家

どれぐらいの期間積立すれば、効果を実感できるのかな?

VYMは低コストでの分散投資に定評があるバンガード社の主要ETFの一つで、日本から投資可能な米国高配当ETFの代表格でしょう。

私も400万円程度をVYMに投資しているので、その観点から配当金生活のシミュレーションをよく行っています。今回はそんな当事者の立場で、VYMへの長期投資から見えてくる配当金生活の将来をまとめてみました。シンプルに表にすると以下のような感じですが、個人的には毎月の配当収入が10万円を超えてくると人生が変わる(選択肢が大幅に増える)のではないかと考えていますそのため、『配当収入が毎月10万円を超える』というのを一つの評価基準にしています。このために必要な毎月の積立金額や運用期間について分析していきます。

VYM毎月積立シミュレーション
■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産3,500万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

【VYM】毎月積立シミュレーションの前提

計算に使用する配当利回りは3.12%、増配率は8.7%(配当利回りは設定以来、増配率は保守的に直近7年間を採用)。そして、前年積立分は翌年の年初から増配率8.7%を加味した配当利回りで配当金を生むものとします。なお、2022年時点の最新の増配状況はこちらに記録しています(直近10年の増配率は8.92%と本記事の想定より上振れしています)。

例えば、1年目の積立分からは3.12%、積立から2年経過した投資元本からは3.39%(3.12%✖️1.087)、同じく3年経過した投資元本からは3.69%(3.39%✖️1.087)の利回りで配当金が発生するものとして計算します。

そして、積立の過程で発生する配当金は再投資せずに生活費の足しや自分へのご褒美に使うものとします。普通のサラリーマンが捻出できる毎月の積立金額だと運用は長期戦(20-30年)になります

(配当金まで再投資する禁欲的な生活を送るのではなく)この配当金で少しづつ経済的に豊かになっていることを実感しながら、長期運用へのモチベーションとしていくのが多くの人にとっての最適なVYMとの付き合い方だと思います。

VYM増配シミュレーション

【VYM】毎月1万円を積立する場合

毎月1万円(年間12万円)を積み立てする場合は、それぞれ節目でもらえる年間配当収入およびその時点での配当収入の積み上げは次の通りになります。

10年目時点の配当収入

積み上げた投資元本は120万円で、年間配当収入は約5.6万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約4.67%になります。

そして、1〜10年目までに蓄積する総配当収入は約27万円です。

20年目時点の配当収入

積み上げた投資元本は240万円で、年間配当収入は約18.5万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約7.72%になります。

そして、1〜20年目までに蓄積する総配当収入は約145万円です。10年目時点の配当収入が27万円だったのに対して、後半10年間で蓄積された配当収入は118万円と前半で蓄積する金額の4.3倍にもなります。つまり、20年間で得る果実の8割は後半10年から生み出されることが分かります。

複利の力や長期継続することの大切さが数字にはっきりと現れていますね

VYM積立シミュレーション

30年目時点の配当収入

積み上げた投資元本は360万円で、年間配当収入は約48.2万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約13.4%になります。

このあたりまで配当収入が成長すると、毎月4万円(税引後で3万円)が不労所得として入ってくるので、投資効果を感じやすくなるかと思います。

そして、1〜30年目までに蓄積する総配当収入は約474万円です。最後の10年間で生み出される329万円は前半20年間で生み出される145万円の2.3倍です。最初の20年間の収入より最後の10年間の収入の方が多いのは意外、驚きではないでしょうか。

【VYM】毎月3万円を積立する場合

毎月3万円(年間36万円)を積み立てする場合は、それぞれ節目でもらえる年間配当収入およびその時点での配当収入の積み上げは次の通りになります。

10年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は360万円で、年間配当収入は約16.8万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約4.67%になります。

そして、1〜10年目までに蓄積する総配当収入は約81万円です。毎月1万円から3万円(3倍)に積立金額を増やすと総配当収入(10年目時点)は約4倍になります。努力して積立金額を増やす甲斐(かい)がありますね。

20年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は720万円で、年間配当収入は約55.5万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約7.72%になります。毎月4.6万円が給与(または年金)にプラスして受け取れるイメージです。

そして、1〜20年目までに蓄積する総配当収入は約436万円です

30年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は1,080万円で、年間配当収入は約145万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約13.4%になります。

毎月の配当金は約12万円(税引後は9.6万円)になります。ここがまさに、私の考える一つの達成目標です。毎月3万円をコツコツと積立していけば30年後には約10万円の配当収入(毎月)が期待できます。

この積立年数だけ聞くと、長く感じるかもしれません。しかし、この運用期間中の配当金は全て使っても良い(再投資しなくてよい)前提でのシミュレーションです。

このコツコツ期間(30年)にVYMが副収入としてもたらす総額は約1,420万円(47.3万円/年)です。運用期間中もこれだけの配当収入があれば、人生の選択肢がだいぶ増えるのではと感じます

比較的な豪華な海外旅行も年1回はできそうですし、家族と豪華なディナーに行っても良いかもしれません。

個人的には、この『毎月3万円積立を30年継続するつもりでVYMに投資する(配当金は今を豊かにするために使う)』は人生にインパクトを与えるには十分な成果をもたらしてくれるのではないかと思っています。

【VYM】毎月5万円を積立する場合

毎月5万円(年間60万円)を積み立てする場合は、それぞれ節目でもらえる年間配当収入およびその時点での配当収入の積み上げは次の通りになります。

10年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は600万円で、年間配当収入は約28万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約4.67%になります。

そして、1〜10年目までに蓄積する総配当収入は約135万円です。

20年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は1,200万円で、年間配当収入は約92.6万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約7.72%になります。

そして、1〜20年目までに蓄積する総配当収入は約726.7万円です。

30年目時点での配当収入

積み上げた投資元本は1,800万円で、年間配当収入は約241.3万円です。ポートフォリオ全体の配当利回りとしては約13.4%になります。

そして、1〜30年目までに蓄積する総配当収入は約2,370万円です。毎月5万円積立できる人の未来はさらに明るいですね。30年後に積立をやめても毎月20万円(税引後18万円)の配当収入が見込めるほか、運用期間中に使えるお金は2,370万円(79万円/年)にもなります

しかも、(米国の覇権が極端に揺らがない限り)VYMの配当収入はその後も基本的に右肩がりで増配していく未来が描けますから、下手をすれば公的年金よりも強いのではないでしょうか。

まさに継続は力なり。

まとめ

VYMは配当利回りと増配率のバランスが非常に優れているので、長期的にインカムを育てていく意思のある投資家には非常に優れた手段となります。結論的には、『毎月3万円積立を30年継続するつもりでVYMに投資する(配当金は今を豊かにするために使う)』ぐらいからVYM投資に意味を見出す方がグッと増えてくるのではないかと思います。足元の株価は$108程度なので毎月3株が一つの目安になるでしょうか。VYMは2006年の運用開始から減配になったのは2009、2010年の2回のみで現在は2011年より11年連続で増配を継続中です。毎月3株からでもこの安定した増配により配当金が複利で成長していくのがVYMの強みです。

また、VYMが長期積立と相性が良いのは配当フィルターがありながらも根底のコンセプトにインデックスファンド的な性格があるためです。配当金が安定して払い出されるETFとはいえ、元本も右肩上がりの成長が期待できることが望ましいです。なぜなら、配当金以上に元本を毀損しては『貯金でキープしておいて自分で取り崩した方が遥かにマシだった』となりかねないからです。この観点でVYMのベンチマーク内容を見ると最もインデックスファンドに近い高配当ETFであることが分かります。これらを総合的に踏まえた時に、配当金をベンチマークとする長期投資✖️定期積立にはVYMが最も魅力ある選択肢の一つであると思います。

筆者
筆者

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コメント

  1. ハセ より:

    はじめまして✨
    ちょっと伺いたいことがありましてコメント致しました!
    投資初心者です!

    iDeCoと積み立てNISAを満額していてそれとは別に毎月4〜5万円くらいVYMをしようかと考えています。

    今は楽天証券なのですが毎月積み立てだと購入時に手数料が掛かったり
    するので1年1回45万くらい一括が良いのか考えています。
    ドル建てが良いのか円建てが良いのかすら迷っています。

    初めての高配当株投資で右往左往しています。

    良かったらアドバイスして頂けたら嬉しいです。

    • ごんぎつ ごんぎつ より:

      ハセさん、初めまして^_^

      ブログにお越し頂きありがとうございます!
      結論から言えば、私なら毎月積立でドルコスト平均で早く投資をスタートします
      理由は以下の通りです。

      ①手数料について
      楽天証券の場合、1取引あたりの買付手数料の上限が22米ドルに設定されています。1取引の手数料が約定代金✖️0.495%(税込)なので、4,444.5米ドル(約56万円)以上を1回で買う場合は手数料がお得になります。差が一番大きくなる毎月5万円(年間60万円)を例に解説します。1$=127円で計算すると、60万円は$4,724.4になりますので$4,724.4-$4,444.5=$280に発生する手数料分が一括投資だとお得になります。$280✖️0.495%=$1.4(約178円)これが、具体的にお得になる金額です。私なら、年間でこの程度は誤差なので『年一括』と『毎月積立』のどちらが好みかという観点で判断します

      ②年一括と毎月積立のどちらが好みか
      底値で仕込めるなら年一括で安い時に買えば良いと思うのですが、現実は難しいです。ドル円相場も動きが激しいですし、ロシア・ウクライナ問題や米国金融引締など不透明な状況なので、私はドルコスト平均で得もしないけど損もしない水準に落ち着くように積立していく方が無難かなと思います(私の性格の問題です)。今一括で投資して、円高への急速な揺れ戻しがあったり、株式市場が大暴落したら大きな含み損になります。投資初心者とのことなので、このような場面に直面したら後悔が大きく動揺してしまうと思います。このような側面から私はよほどチャンスの局面でない限りは一括よりもドルコスト平均で買う方がよろしいかと思います。

      ドル建が良いのか、円建が良いのか
      VYMは米国のドル建の金融商品なので、円貨決済にしても、実は楽天証券がドル転してVYMを購入しています。手数料面での有利不利は楽天証券の場合特にありません。楽天証券の両替サービスでドル転する場合の為替手数料が25銭です。円貨建決済の場合も楽天証券が自動で米ドルを買い付けているのでやはり同じく25銭の為替手数料は発生します。最近、米国株(円貨決済)がSPUの仲間入りを果たしたので(ハセさんが楽天市場を利用するなら)今だと円貨決済で購入する方が多少良いかもしれません
      https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20220201-03.htmlただ、どちらでも大差はつかないので大きく悩む必要はないと思います

      なお、外貨決済の良い点は、自分のタイミング(リアルタイム)でドル転できるので1$=127円など自分の欲しい水準かどうか確かめてドルを購入できることです。円貨決済にすると、翌営業日の午前10時の為替レートで自動決済されることになります。もし、『1$=●●円以上では取引したくない』などの自分の水準があって、為替の動きが不安な場合は外貨決済の方が良いでしょうね。
      https://www.rakuten-sec.co.jp/web/foreign/us/rule/ground_rules.html

      また、以下のようにキャッシュバックのキャンペーンをしていることがあるので、キャンペーン時にドル円が安いと感じるなら自分で大量に米ドルを確保しておいて外貨決済で積み立てるというアプローチはあるかもしれないですね。
      https://www.rakuten-sec.co.jp/web/campaign/20220331-01/
      5万円両替する場合のキャッシュバックは現在の為替で83円(50,000円÷127(為替レート)✖️0.21)ぐらいです。この場合の円貨決済と外貨決済の損得でいえば、83➗0.5%=16,600円以上楽天市場で買い物する場合はSPU対象となる円貨決済の方がお得になります。

      因みに、SBI証券はSBI銀行で外貨買付して、その米ドルをSBI証券に移すことで為替手数料を円貨決済の25銭から4銭まで抑えることができるので、外貨決済の方が有利です。

      • ごんぎつ ごんぎつ より:

        長々と書いてしまいました。『私なら』結論は以下です。違う考え方はあると思うので、あくまで参考の一つになれば幸いです。
        1:毎月積立で早く開始する
        2:楽天経済圏の住人なら円貨決済(しいて言うなら)

        分かりづらいところがあれば、改めて説明します^ ^

  2. ハセ より:

    返信頂きありがとうございます😭
    とても分かりやすいです😭
    月々購入します(*^^*)

    実はVYMの為にSBI証券を開こうか考えていました。
    楽天証券は25銭でSBI証券は25銭→4銭…
    あんまり大差はないかもしれませんが気になってしまって💦

    好みの問題かもしれませんが主様ならSBIを開いてVYMやりますか?

    良かったら回答お願いします🙇‍♀️

    • ごんぎつ ごんぎつ より:

      楽天市場など楽天経済圏のサービスをあまり利用しないということであれば、為替手数料を安く取引できるSBI証券で外貨決済が良いと思います(^ ^)
      SBI証券および住信SBIネット銀行の口座開設と維持に費用は発生しないですし、とりあえず持っておくということでも問題ないと思います。
      現在はあまり利用してないですが、私もSBI証券に口座は持ってますよ。

  3. ハセ より:

    因みに、楽天市場であんまり買い物しないんです💦
    そもそも、買い物自体あまりしなくて🤣

  4. ハセ より:

    こんばんは!
    前回は色々教えて下さりありがとうございます!
    只今、VYMを110ドルで4株買いました。しかし、現在108ドル…
    さっそく含み損です。

    出鼻くじかれた感じでちょっと落ち込んでいます。
    VYMは最終的には右肩上がりですがちょっと不安になってしまいます。

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