【VTIとVOO】どちらの米国インデックスETFを買うべきか

【VTIとVOO】どちらの米国インデックスETFを買うべきか 米国株ETF

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<本記事の要旨>
・VTIもVOOも最優良ETF(大差なし)
・VTIの方が1口の単位金額が安く、買いやすい

VTIとVOOのどちらを長期保有すれば、良いのか。このような悩みをお持ちの方は、意外と多いのではないでしょうか。

このようなお悩みを持つ方は、きっと完璧主義なのだと思います。しかしながら、本記事での詳細解説の通りVTIとVOOの特徴に明確な優劣はありません。

趣味・趣向の部分で、より心に刺さる方を選べば良い』と私は思いますが、それでも自分で決め難いという方には、以下の理由でVTIをおすすめします。

①ポートフォリオ理論により忠実(市場を丸ごと買う)②1口の購入金額単位が、より安い

①は以前の記事で触れているので、割愛します。②ですが、ETFは投資信託のように100円から好きな金額を定期積立の様なことができません。購入時の株価が、最低購入金額となります。

例えば、毎月$1,000買い付けしたいとしても、株価が$430だと2口しか購入できず、$140余ってしまいます。このため、少しでも購入金額単位が小さい方が、この様な端数金額が発生してしまう影響を減らすことができます。

以上を踏まえて、VOOとVTIのどちらにもこだわりがない人は、VTIで購入しておけば良いというのが私の考えです。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信中!
✅米国株ETFと全世界株式インデックスで1,000万円以上運用中。
✅これまでに読んだ投資関連書籍は100冊を超える。
✅座右の銘『負けない投資(プラスサムゲーム)』

【VTI VS VOO】基本概要比較

VTIとVOOは共に、純資産総額が30兆円を超えており、世界で取引されるETFの中でTOP4に入ります。経費率も0.03%で最安水準なので、これ以上ない資産運用対象ですね。

購入資金が莫大でない方には、VTI($234.16)の方が金額単位が小さい分購入しやすいと思います。

  VTI VOO
銘柄数 4,124 511
経費率 0.03% 0.03%
株価 $234.16 $421.82
平均配当利回り(2020年) 1.75% 1.82%
年間平均リターン(直近10年) 16.6% 16.2%
純資産総額 2,914億ドル(約32兆円) 2,770億ドル(約30兆円)

【VTI VS VOO】ポートフォリオ比較

VTI,VOOポートフォリオ比較

そこまで大きな構成比率の違いは見られず、情報技術セクターが3割と牽引役になっている点で共通したポートフォリオになっています。

他のセクターも微妙に割合が異なりますが、誤差というところ。多少の違いがあるとすれば、通信セクターがVTIでは10.8%と2桁台なのに対して、VOOでは3%となるぐらいでしょうか。

【VTI VS VOO】上位構成銘柄比較

VTIもVOOも時価総額に応じた組み入れ比率であり、VOO構成銘柄はVTIにも含まれるので必然的に似た様な顔ぶれになります。

AlphabetはGoogleの親会社であり、実質的にはGoogleだと思って大丈夫です。違いがあるとすれば、上位10銘柄が構成全体に占める割合で、VOOの30.1%に対して、VTIは23.58%と若干マイルドです。

どちらも非常に良く銘柄分散がなされており、この違いが優劣つながることはなさそうです。

VTI VOO
Microsoft Microsoft
Apple Apple
Amazon Amazon
Alphabet(議決権あり) Tesla
Tesla Alphabet(議決権あり)
Alphabet(議決権なし) Alphabet(議決権なし)
Meta(Facebook) Meta(Facebook)
NVIDIA NVIDIA
JPMorgan Chase Berkshire Hathaway

【VTI VS VOO】トータルリターン比較

ご覧の通り見事に拮抗しています。小数点以下で誤差の様な違いは毎年ありますが、大差なく検証期間によって序列も変わります。従い、トータルリターンが、どちらを選ぶかの明確な材料にはならないと思います。また、以上のことからVTIとVOOを両方保有することにも、あまり意味はありません(同じ株価の動きをするので、分散にならない)

VTI,VOOトータルリターン比較

【VTI VS VOO】配当利回り比較

配当利回りについても、ほぼ同じ様な感じです。VOOの方が僅かに高い傾向がありますが、1.0%台の配当利回りは正直あってないようなものです。また、VTIやVOOを保有するインデックス投資家はトータルリターンに重きをおく投資スタイルですから、この配当利回り水準では有利・不利の材料にはならないでしょう。

VTI ,VOO配当利回り比較

【VTI VS VOO】増配率比較

以下は直近5ヵ年の増配率の比較ですが、VTIとVOOともに大きな差はありません。過去10年ですと、VTIとVOOの増配率は9%程度となります。

  VTI VOO
2016 7.16% 5.27%
2017 5.78% 5.56%
2018 11.17% 8.44%
2019 11.52% 17.61%
2020 ▲4.66% ▲4.81%
平均 6.19% 6.41%

【VTI VS VOO】まとめ

以上、様々な角度でVTIとVOOを比較しましたが、優劣の決め手になるような違いは認められません。

『自分はGAFAMやテスラにより一層の信頼を置いている。これらの割合が少しでも高いVOOの方が良い』ということでもなければ、以下2点を理由にVTIを長期保有すれば良いというのが筆者の考え方です

①ポートフォリオ理論により忠実(市場を丸ごと買う)②1口の購入金額単位が、より安い

VTIとVOOについて、個別にもう少し勉強した方向けに以下の記事も執筆しております。よろしければ参考にしてください。

また、インデックス投資に関心がある方が同時に興味を持ちやすい米国株式ETFの一つにVIGがあります。VIGに対する理解はVTIやVOOへの理解を高める意味でも役に立ちます。

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