SPYDが、前年同月比で$0.606617から$0.127557と▲79%の大減配となりました。通年でも減配なので、確かに痛いのですが、この▲79%がSNS上では一人歩きしている感じはしています。
私は、第3Q終了時点ではSPYDの増配を予測していました(恥ずかしい)。なぜなら、この3Q終了時点の合計配当金は前年同月時点で38.6%の増配ペースだったんですよ。なので、通年ではあくまで▲5.1%の減配です。
4Qが過去最低水準でも増配着地という楽勝ペースだったのですが、最後の最後で4Q配当金が過去最低を更新するという展開。結果として、増配に一番近いと思っていたSPYDが減配着地で、増配危うしと思っていたVYMが増配着地の結果になりました。
今回の減配は、上述の通り期待値を高めた挙句の結果であるため、多くの投資家から不評を買ったと思います。
私はSPYDで3桁万円の含み益、配当利回りも未だ5.0%以上確保しているので、この立場から冷静に振り返り、今後の投資生活の糧にしようと思います。本日も少しお付き合い頂けると幸いです。
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【SPYD】減配の全体像

詳細を見て頂けたら、お分かりになる通り、第1Qから第3Qまでは本当に順調な増配ペースでした。第4Qだけが、本当にどうしたんだろう。そう思うような急転直下な減配になっています。
私もそうですが、たくさんの人がショックを受けたことは想像に難くありません。
個人的に一番看過できないのは、HDVやVYMが踏ん張る中で、容易く2期連続で減配したことです。同時に、実体経済に目を向けると、まだまだコロナ不況は続いてるんだなと痛感もします。(今がボトムであれば)個人的には想定の範囲内の結果です。
【SPYD】配当金推移

SPYDも実績が5年を超えて、その全容がはっきりしてきました。5.0%以上の配当利回りを常識的な経費率(0.07%)で確保出来る高配当ETFは、SPYDを除いて他にはないでしょう。
これが最大の強みです。一方で、増配に難があり、金融危機に弱い(安定性に欠ける)のは大きな弱みです。『もうVYMを買っていれば良い』そういう気持ちや意見も十分にわかります。
ただ、私としてはここで冷静になりたいです。経費率0.07%を武器に、高い配当利回りで大量購入して長期保有が出来れば、ポートフォリオの配当利回りを下支えしてくれる存在になると思います。
重要なのは、買い方です。私は定期購入していません。暴落時に買い増すという、やや特殊な条件を満たすことで強みを発揮するETFだと考えているからです。食材に例えるなら、フグです。美味で食通を唸らすことも出来る魚ですが、調理免許のない素人が料理すると悲劇的結末にもなりかねません。
個人的には、SPYDは上級者とは言わないまでも、初心者向けだとは思いません(QYLD・JPEI・XYLDなどの新御三家についても同様)。SPYDの特殊条件については、以下の記事でまとめました。
【SPYD】配当利回り推移
SPYDの足元配当利回りは3.70-3.80%です。過去最低利回りが3.64%なので、現在は本当に最低水準です。平均配当利回り(2016-2021)は4.64%程度。

SPYDは正式名称(SPDR Portfolio S&P500 high dividend ETF)の通り、S&P500銘柄というスクリーニングがあるので、このまま永遠に減配が続くとは思わないので、現在保有分については継続保有予定です。
新規購入は次回の金融危機というのが、現在の私のスタンスです。記事が古いですが、SPYDの分析も過去にしております(近日更新予定)。
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