SCHDに続き、HDVも2021年の年間配当金の金額が確定しました。タイトルにもある通り、残念ながら減配着地となってしまいましたが、私は悲観する必要はないと考えております。
HDVはETF解説記事でも分析しました通り、財務健全性に優れた連続増配銘柄を中心にポートフォリオが構成されています。翌年以降も安定的に配当金を運んできてくれるだろう見通しに変更はないと考えております。
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【HDV】前年同月比で14%増配も、通年では減配着地

2021年12月のHDV配当金は$1.051454となりました。昨年12月の配当金$0.9232を基準に見ると、約14%の増配です。
一方で、2021年は第1四半期から第3四半期まで減配が続きました。そして、上述の前年同月比14%の増配は、この減配を埋め合わせるには至らず、通年では2020年に対して▲1.68%の減配着地になりました。
それでは、この▲1.68%の減配は悲観すべき減配でしょうか。私は400口以上、HDVを保有しているので、減配は残念ではありますが、そこまで悲観していません。
それは、この減配はあくまで2020年の大増配(11.19%)に対する反動だと私は考えているからです。2020年を思い返すと、SPYDは大減配、VYMは辛うじて増配維持という状態でした。この中で大きな増配をしてくれたのがHDVでした。
以上を踏まえると、2021年の減配だけを切り取って、批判するのはややフェアじゃないと思います。来年以降に安定増配基調に乗ることを、期待したいと思います。
また余談ですが、2020年に強い増配を見せた米国高配当ETFとしてSCHDが挙げられます。SCHDは2021年も10.9%の増配着地しているので、更なる安定感を求める人はSCHDに注目しても良いかもしれません。
【HDV】配当金推移

HDVは2020年にコロナウィルスによる経済低迷に負けず、大増配(11.19%)を記録しましたので、その反動から2021年はやや減配となりました。しかし、2019年に対しては、依然として9.32%高い水準をキープしています。
HDVの配当金推移は、やや凸凹ですが、概ね右肩上がりとなっています。2021年配当金実績を勘案した、設定以来の平均増配率は6.14%となります。
平均配当利回りが3.5%を超える高配当ETFにすると、妥当な平均増配率だと思います。
【HDV】配当利回り推移
HDVの足元株価は$99.10程度のなので、現在の配当利回りは約3.54%となります。暴落時期を含めての平均配当利回りは3.60%程度なので、購入しても悪くない水準にはなっていると思います。買い時については、こちらの記事で解説したこともありますので、よろしければご参照ください。

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