【2022年3月】SPYD配当金は前年同月比2.60%の増配着地

SPYD配当金2022年3月 米国株ETF
【本記事の要旨】
✔︎前年同月比で2.6%の増配着地
✔︎権利落ち日は3月18日
✔︎買い時はきちんと見極める必要あり

SPYDは昨年まさかの2期連続減配着地を記録してしまいました。SPYDには460万円を投資しており、私のポートフォリオの中軸を固めてくれているETFです

現状でも投下資本に対する配当利回りは5.0%を超えているので期待する役割は十分に果たしてくれています(含み益も厚い)。経費率0.07%と保有コストが安く理想的な配当投資の布陣が引けました。

以上を踏まえると、私としては『株価』はレンジ範囲内の推移、『配当金』は現状維持で十分です。そして、この最低ラインを死守した運用実績となっているかを年4回の配当金発表でモニタリングしています。この当事者目線でSPYDの配当金および年初来リターンの状況をまとめました

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産3,500万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

【SPYD】2022年3月の配当金状況

権利落ち日は3月18日だったので権利確定は終了しています。支払予定日は3月23日(皆さんのお手元に届くの日付は証券会社による)となっており、配当予定金額は$0.65271で前年同月比では2.60%の増配着地となりました

SPYD配当金,2022年3月
出典:StateStreet社HPおよびBloomberg

SPYDは銘柄入替が頻繁なので(配当金が多くなる月、少なくなる月が毎年異なる)前年同月比で一喜一憂することの意味には懐疑的です。結局は1年通じての配当金が増えたか、減ったかが大事なので。

そして、SPYDは2019年の配当金実績がピークとなっている点は(愛好家であっても)フェアに押さえておきたいところです。配当投資は予見性が非常に重要なポイントなので、初心者には難しいのではないかなと感じさせる銘柄です

【SPYD】2022年3月時点でのポートフォリオ状況

SPYDは年に2回(1月および7月)に大きな銘柄入れ替えを行います。また、選定基準を満たさなくなった銘柄は随時外されます(追加も然り)。このためSPYDのポートフォリオは、その時々によって中身がかなり異なります。現在の上位銘柄の顔ぶれとポートフォリオ全体のセクター構成比率は以下の通りです。

【SPYD】2022年3月時点の上位構成銘柄

聞いたことのない銘柄が並んでいると思いますが、エネルギー関係や金の関連銘柄が伸びている時勢を反映しています(インフレに強い銘柄と言いましょうか)。Baker hughes Companyは石油の探鉱・掘削など石油生産の一連のプロセスに必要な設備・計画設計技術のノウハウを持つ企業です。Newmont Corporationはご存知の方も多いと思いますが、世界最大の金採掘会社です。

EOG Resources社やONEOK社も原油・天然ガスの生産開発を行うエネルギー会社です。

  構成比率
Baker Hughes Company 1.58%
Chevron Corporation 1.54%
AbbVie inc.  1.47%
Sempra Energy 1.45%
Newmont Corporation 1.42%
EOG Resources Inc.  1.41%
Ventas Inc.  1.40%
ONEOK Inc.  1.39%
Valero Energy Corporation 1.38%
Organon &Co.  1.38%
出典:StateStreet社

【SPYD】2022年3月時点のセクター構成比率

SPYDの特色は何と言っても不動産(リート)を保有銘柄に含んでいる点です。

spydセクター構成比率(2022_3)
出典:StateStreet社

【SPYD】2022年の年初来リターン

SPYDは昨年の終わり頃から非常に良好なパフォーマンスを発揮しており、低迷する相場環境でも力強い株価を見せています。年初来からの状況ですが市場インデックス(VTI)が▲8.6%と沈む中で、SPYDは+2.6%とプラスを維持しています

SPYD配当金2022年3月
出典:ETF Replay

【SPYD】配当利回り状況

配当利回りは基準となる配当金額(通年を株価で割って算出します。2022年の最終的な配当金額は現状分からないので以下の3パターンで評価してみました。足許株価$42.76に対する現状の配当利回り試算は以下の通りです。

2021年配当実績をベースに計算する場合(ベースケース)

SPYDは第一四半期時点で増配基調の様子を見せていますが、それを織り込まずに配当利回りを算出する保守的なケースです。基準となる配当金額は2021年実績($1.549210)です。

$1.54921/$42.76=約3.62%

比較的安定増配が見込めるHDVは足元の株価水準で約3.40%の配当利回りで購入できることを考えると、正直微妙な印象ですね。

昨年同様に5%程度の減配着地になる場合(悲観シナリオ)

基準となる配当金額は$1.472になります。

$1.472/$42.76=約3.44%

2019年水準に回復する場合(楽観シナリオ)

2019年水準に回復するには約13%の増配着地が必要です。SPYDが2桁の増配を見せたのは一度で2017年の前年比14.6%です。ありえないとは言えないものの、期待としては高くないと思いますので楽観シナリオとさせて頂きました。基準となる配当金額は2019年実績($1.746223)です。

SPYD配当金推移

$1.746223/$42.76=約4.08%

以前の人気があった頃のSPYDは5.0%程度の配当利回りが期待できました。現在の株価水準はSPYDの最高値を踏まえてもかなり高い水準にあります。このため配当利回りが実力を踏まえると控えめになっています。

【SPYD】2022年3月時点の今は買いタイミングなのか

SPYDの買い時は非常に難しい問題です。株価は基本的に横ばいであり、2015年設定と若いETFであるため増配傾向を推し量るのに必要な情報に乏しいためです。短期間の実績だけから判断するのであれば、配当金については保守的に横ばいで見ておくのが堅実なアプローチだと個人的には考えています(増配により期待が良い意味で裏切られる分には一向に構わないので)。

私のスタンスとしては以下記事にまとめた通り、SPYDは株式市場が大きな調整を見せた時にまとめて仕込むのが基本であり、現在は購入をあまり考えていません

もし、現金比率の観点からどうしても資金投入をしたいのであれば、(米国高配当ETFから選ぶのであれば)個人的にはVYMが良いのではないかと考えています。

以上

筆者
筆者

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