(2022年12月17日更新)
現在までに米国高配当ETFで約1,900万円運用しています。その中でもVYMは私のポートフォリオの中で重要な地位を占めてます。VYMの平均配当利回りは3.0%+αという水準なので、足元の配当金というよりも将来の増配を期待して保有している銘柄です。
本記事は、自分の保有するVYMの保有年数が長くなるにつれて、投資元本に対する配当利回りがどのように成長していくのかの見通しをモニタリングしていく目的で書いています(四半期毎更新予定)。私のように増配期待でVYMを保有されている方のモニタリング用ページとして役に立てれば幸いです。
VYMの増配記録(2007-2022)
VYMは2011年から12年連続で増配継続中です。2006年の運用開始以降、減配着地となったのは2009年と2010年の2度のみです。2022年も増配着地を達成しました。米国高配当ETFの中で最も増配に関して安心感があるETFと言えるでしょう。

最大減配率 | 最大増配率 | 平均増配率(*) | |||
2009年 | ▲18.75% | 2011年 | 26.67% | 7.83% | |
(*)直近10年間(2013-2022) |
【2022年】四半期増減配の最新状況
2022年の第1四半期は0.88%と前年同月比で微増でしたが、第2四半期は12.71%増となっています。第3四半期は2.46%増。そして、第4四半期は前年同月比3.82%増配となり、通年では+5.03%の増配着地となりました。

VYMの5年経過毎の期待配当利回り
【下記シミュレーションは昨年時点のものであるため、今後更新予定】
VYMの直近10年の増配率8.92%を使って以下3つのケースで、それぞれ配当利回りがどのように成長していくかをシミュレーションした結果が次の通りです。増配率8.92%は、約8年で配当金を2倍にする数字になります。
【VYM】配当利回り3.0%で取得
3.0%前後で保有することができれば、7年目には5.15%と節目を超えます。また、15年目には投資コストに対する配当利回りは10%近くになります。

【VYM】配当利回り2.9%で取得
3.0%から0.1%利回りが下がった2.9%で保有するケースです。30年間で生まれる差異は35.75%-34.56%=1.19%です。約1,000万円の運用資産の場合は、年間11.9万円(月1万円ぐらい)の配当金の差が生まれる計算です(30年間かけて生まれる差なので、大きいと見るか誤差と見るかはその人次第かと思います。個人的には誤差かと)。なお、5.0%の大台を超えるのは8年目になります。

【VYM】配当利回り2.8%で取得
3.0%から0.1%利回りが下がった2.8%で保有するケースです。30年間で生まれる差異は35.75%-33.36%=2.39%です。約1,000万円の運用資産の場合は、年間23.9万円(月2万円ぐらい)の配当金の差が生まれる計算です。なお、5.0%の大台を超えるのは8年目になります。

【VYM】参考記事一覧
私はVYMに400万円ほど投資中ですが、VYM保有に至った思考プロセスをまとめた記事です。半年で7,000人以上の方々に読んで頂いております。
VYMのように米国高配当ETFに投資している人は、配当金生活に憧れて現在のスタイルに落ち着いているものと思います。毎月いくらほど投資すれば、何年後に理想とする配当金生活が送れるのかを検証してみたのが以下の記事です。こちらも半年で10,000人以上の方々に読んで頂いています。

インデックス投資や個別株については米国書籍が充実しており、いくつかは日本語に翻訳されているので学ぶ材料に事欠きません。一方で、ETFについて体系的な書籍は未だありません。私も自分なりに試行錯誤している段階ですが、本ブログを通じて何か付加価値を個人投資家界隈に提供できれば嬉しいです。質問があれば遠慮なくお問い合わせ頂ければと思います!
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