【2022年最新】SPYD増配率・配当金実績の記録帳

【2022年最新】SPYD増配率の記録帳 ETF考察

(2022年12月17日更新)

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
↑お時間ある方は応援クリックお願いします(^ ^)

【本記事を読むと分かること】
①SPYD増配率の最新状況
SPYDは増配期待で買うETFではない

現在までに米国高配当ETFで約1,900万円運用しています。その中でもSPYDは私のポートフォリオの中で重要な地位を占めています。SPYDは一時期に比べると人気は下火になってしまいました。その理由ですが、市場平均を超えるかもしれないという期待を抱かせるトータルリターンに加えて5.0%前後の高配当という組み合わせが個人投資家に非常に大きな期待を与えていたことの反動だと私は考えています。2020年3月頃に前触れなく発現したパンデミックに動揺した株式市場の中で米国高配当ETFの中で真っ先に脆弱性を見せたのがSPYDだったのでダウンサイドを認知していなかった投資家の過度な期待に応えられなくなったのでした。

しかし、SPYDはコスト(経費率0.07%)やリスクを勘案すると配当金目的で保有するにはリーズナブルな選択肢の一つだと私は思います。どのような特徴があるのかを理解して道具として使いこなすことが必要でしょう。本記事ではSPYDの最も重要な要素である配当金の傾向について四半期毎にモニタリングを実施します。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産4,300万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

SPYDの増配記録(2015-2022)

SPYDは2015年から2021年にかけて約7年間の運用期間中の配当金は$1.74を2017年に記録してから増配が上手くできておらず、なだらかに減配しているような状況でした。このようにVYMやHDVと比較すると増配傾向に関しては物足りないものがあるのですが、後述詳細のとおり2022年は飛躍の一年となりました。

SPYD配当金推移

全体的な傾向分析として、単純な右肩下がりの減配傾向という訳ではないのですが、配当利回りはVYMやHDVに比べると高いのは顕著なのでタイミングをみて集中的に仕込むような投資の仕方が必要になる銘柄と思います(取得簿価に対する配当利回りで満足するタイプの高配当ETFです)。SPYDは買い時が重要な銘柄ということですね。

【2022年】四半期増減配の最新状況

SPYD配当金実績2022年
出典:ステートストリート社

本記事を前回更新した2022年9月時点でSPYDは3四半期連続で増配を達成していた、その当時は次のように記しておりました。

このままいけば通期でも前年比での増配達成を期待できる出だしとなっています。一方で、注目は2019年に記録した$1.75を超えることができるのかという点でしょう。この水準を超えて初めて本当の意味で増配と言えると思います。

この$1.75を超えるためには$0.273917を今年最後の第4四半期で記録する必要があります。前年同月比で言うと約15%の増配が必要です。この水準が現実的と見るかどうかが今年最後のポイントだと思います。ちなみに2020年と2021年の実績では前年同月比+20%超えで着地しているので今年も同水準であれば長きにわたり追い続けた2019年の背中をようやく超えることができます

-ごんぎつ(2022年9月時点)ー

そして、肝心の第4四半期ですが、驚きの$0.507258(前年同月比+297.67%)というなかなかお目にかかることの出来ない大増配で1年を締めくくりました。通年でも+28.02%という大増配であり近年稀にみる充実ぶりです。株価でもVTIなどの市場平均を10%以上もアウトパフォームしています。

2019年の$1.75を軽々と越えてくれました。過去最高更新の可能性はそれなりにあると感じておりましたが、ここまで大幅に伸びるのは嬉しい誤算でしたね。VYM、HDVと比較しても2022年はSPYDの年であったと言えるでしょう。

米国高配当ETFの関連記事

SPYDについては本記事で見た通り増配はあまり期待するものではありません。凸凹しながら長期的に少し増えていれば良いなぐらいの期待値が適正かと思います。私自身も配当利回りに関して言えば5.0%ぐらいで仕込めたものが同水準で継続してくると有難いというような感覚で保有しています。

長期投資(配当金目的)が前提であれば、増配というのは非常に重要な要素になってくるのでSPYDに集中投資をするのではなくVYMなどを中心としたポートフォリオにスパイスを効かせるぐらいの割合でSPYDを足すぐらいが良い塩梅なのではないかなと思います。

筆者
筆者
 

今回の記事が面白かったという方は下記のバナーをクリックして応援してくれると嬉しいです。皆さんのニーズの把握に役立ちます。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
↑お時間ある方は応援クリックお願いします(^ ^)

コメント

  1. あえぱぁ より:

    いつもブログを楽しく拝見しております。
    ごんぎつ様のブログや他書籍を見て米国高配当株ETFを始めました。(以前にも別の質問をさせていただきありがとうございました。)
    VYMとSPYDを中心として投資しておりますが昨年11月ごろにSPYDを$41ほどで15株ほど購入してしまいました。株価成長が緩徐で暴落時の下方硬直性にも脆弱な銘柄でありごんぎつ様のブログでは「暴落時にまとめてしこむのが良い」と記載されておりこのような高値掴みをしてしまったかもしれない場合でもやはり売却せずに保有して次に暴落したタイミングでの一括購入で平均購入価格を抑えるのが宜しいのでしょうか?それか購入して間もないのであればSPYDの株価が上がったタイミングで一度売却して現金化して株価の暴落したタイミングに再購入というのも一手としてあるかなどご意見を伺えればと考えコメントさせていただきました。宜しくお願い致します。

    • ごんぎつ ごんぎつ より:

      あえぱぁさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

      なかなか難しい質問ですね。確かにSPYDは株価上昇は鈍く、増配も分かりやすい右肩上がりというわけではないことから定期買付よりは低価格での一括買いの方が私の好みです。

      一方で、今回は買付済ということで少し判断が難しいです。まず何よりも情報に右往左往して一貫性のない運用をすることが一番望ましくありません。
      売却して入り直した方がいいかは将来の株価推移が分からない限り正解は分かりません。今後もレンジ相場が続くならそのまま配当金もらう方が良いですし、値下がりが見込まれるなら売って入り直した方が良いです。

      あえぱぁさんの(1)運用計画(2)ポートフォリオに占めるSPYDの割合(3)リスク許容度など諸々勘案した上で一番しっくりくる選択をするしかないと思います。
      正解はありません。あえて言うなら、もうすでに買ってしまった事実は取り消せないので、明日以降の資産運用を踏まえた時に今のポジションは維持がいいのか、一度解消した方がいいのかを考えるべきでしょう。

      • ごんぎつ ごんぎつ より:

        ポジションの金額を見るに、どのような選択肢を取っても致命的にはならないと思うので、その点はご安心ください。悩まれてご自身で自分なりの判断をすることで自信もつくと思いますし、それ自体が貴重な経験になると思います。今後を考えても必要なプロセスだと思いますので、ぜひご自身なりの決定をしてみてください!応援しております!

        • あえぱぁ より:

          お返事大変遅くなり申し訳ありません。
          なるほどです……難しいですね… 一度売却して仕切り直しを図ってみようかと思います!アドバイスいただきありがとうございます!これからも陰ながら応援しておりますので頑張ってください!

          • ごんぎつ ごんぎつ より:

            こんばんは!上述のとおり、どちらでも間違えではないと思います。ここではむしろ、あえぱぁさんの納得感が重要だと思います。ご自身で決断なされたことに価値があると思いますので、今後の資産運用に活きることを祈っております。

            当ブログの応援もありがとうございます(^ ^) 今後もお役に立てるような記事更新ができるように頑張ります。

タイトルとURLをコピーしました