2022年4月にauじぶん銀行がリニューアルします。銀行としての利便性が大きく改善する、ネット銀行業界での力関係を大きく変える変更です。
個人的には2020年まで楽天銀行に全力集中していましたが、2021年9月の優遇金利(0.2%)導入の発表を受けてauじぶん銀行を併用するようになりました。
そして、2022年4月のリニューアルを受けてauじぶん銀行をメインバンクに変更しました(楽天銀行はサブの位置付け)。
auじぶん銀行をメインバンクに据える理由の一つが、銀行取引でPontaポイントが2022年4月以降ザクザク貯まるようになるためです。
今回は、そのザクザク貯める方法を解説していきます。
事前に準備しておくこと
au IDの取得連携
auじぶん銀行の口座が必要なのは言うまでもなくありませんが、Pontaポイントを貯めるにはau IDが必要です。
このau IDをauじぶん銀行口座と紐付けする設定をしておくことで、ポイントが貯められるようになるので、au IDを持っていない人は事前に作成しておきましょう(登録サイトはこちら)。
au IDはau Payやauマーケットを利用する際にも必要で、au経済圏の住民登録のようなものです。登録および利用は無料なので登録しておいて損はありません。むしろ経済的恩恵は大きいです。
ここまで完了している人は、au ID(住民票)を銀行に連携(届出)すれば準備万端です(連携方法はこちら)!
プレミアムステータス(上級会員)の確保
auじぶん銀行はPontaポイントの付与数に、利用者のステータスで差を設けています。当然、ステータスが高い利用者の方が、より多くのポイントを同じ取引からもらうことができます。
auじぶん銀行のステータス最高位である『プレミアム』は誰にでも達成可能なので、ぜひクリアをしておきましょう。
ポイント獲得条件
Pontaポイントが貯まる取引は4種類です。以下の公式図は小難しく書いてますが、要すれば次の通りです。一言で言うなら『あなたのお金、受け取り/支払い全部任せてくれたら、ポイントはずむよ』ってな感じですね。

最大獲得可能ポイント(毎月:1,680P)
プレミアムとレギュラーでは15倍のポイント付与率の差があります。改めて、ザクザクとポイントを稼ぐためにはプレミアムにステータスをあげておく必要があります。
プレミアムで最大限ポイントを獲得すると、毎月1,680Pを貯めることができます。年間では1,680✖️12=20,160Pです。1P=1円の価値がありますので、約2万円分の経済的利益を受けることができる大型案件です。

ポイント獲得攻略方法
ポイントが貯まる取引は4カテゴリーありますが、うち2つ(①と②)はプレミアムをクリアする過程で必ずやることになるので、ポイントを貯めるために改めて必要になる作業は実質的に③と④だけです。慣れてしまえば、毎回数分の作業で簡単にできてしまうと思います。
これで年間2万円相当はかなり寛大なポイント還元だと思うので、是非に挑戦してみてください。
①給与口座設定or定額自動入金設定
会社の人事部に申請書を出して給与口座をauじぶん銀行にしてもらいましょう。毎月何もしなくても15P(年間180P)がゲットできます。
給与口座指定が難しければ、定額自動入金(自分のA口座からB口座への資金移動を毎月自動的に無料で行うサービス)でも同じことです。
②口座振替
口座振替、つまり『クレカの引き落とし口座をauじぶん銀行にせよ』とのことです。利用代金の引き落としが確認できた月は、15P(年間180P)が付与されます。
auじぶん銀行の魅力の一つが優遇金利0.2%です。優遇金利適用には、『au Payカードの利用代金引き落としをauじぶん銀行口座で行う』が必要になるので、au Payカードの引き落とし口座にauじぶん銀行を設定しておくと、一石二鳥です。
③QR決済サービスへの口座登録/オートチャージ
上記の中ではPayPayが一番馴染みがある方が多いでしょうか。PayPayに代表されるQR決済で『auじぶん銀行口座をチャージ手段に登録の上オートチャージ設定してくれたら、チャージ金額に応じてポイント還元します』という話です。
1万円チャージ毎に150Pで、付与対象上限が10万円です。つまり、毎月15✖️10=150P貯まります。年間では150✖️12=1,800Pです。
おすすめはau Payに毎月10万円チャージすることです。au Payはauじぶん銀行口座からチャージした残高をそのまま銀行口座に手数料無料で戻すことができます(しかもこの作業は自動化できる。むしろ手動で戻すと手数料が発生するので注意です)。一連の作業は以下の記事にまとめました。
つまり、チャージ残高は無理に消費することはなく、チャージ後は銀行口座に戻しても年間1,800Pはしっかりもらえてしまいます!これはやらない手はありませんね。なお、本件とは関係ないですがクレジットカードからチャージした残高は銀行口座に戻せません。
自動払出の設定方法はこちらにまとめました。
(2022年11月24日追記)オートチャージ可能金額の上限が5万円に制限される改悪が実施されたので、上記でご紹介した方法では満額150Pが獲得できなくなってしまいました。その対策はこちらで記事にしましたのでご参照ください。


④外貨自動積立(おすすめはユーロ)
2022年4月以降に、実際に作業してみて結果をTwitter(@gonfox21)で共有します。
まず、通常は銀行の外貨積立は絶対におすすめしません(損な金融商品だから)。しかし、今回はプレミアムステータスの状態で受けられるポイント還元がお得なので、例外的に得が損を上回る可能性が高いケースとしてご理解ください。
また、今回狙うのはAI外貨自動積立ではないので、間違わないようにご注意ください。
さて、外貨自動積立は、設定金額1,000円毎に15Pで付与対象上限が10万円なので、毎月15✖️100=1,500P貯まります。年間では1,500✖️12=18,000Pの還元を受けることができます。
手順①ユーロを自動積立設定する
ユーロを選ぶ理由は、選べる外貨の中で一番手数料が安く、為替変動が比較的安定している先進国通貨であるのが理由です(即売却とはいえ、変動が大きな新興国通貨は避けるのが無難)。
今回の利益は、1,500P-売却手数料で決まります(円→外貨は無料)。そして、売却手数料は『外貨枚数✖️1枚あたり手数料』で決定します。
つまり、外貨枚数が少ない方が手数料を抑えられます。そして、外貨枚数を減らすためには円に対してより強い通貨(円がより弱い)を買うことです。為替を整理するとユーロが円に対して一番強いです。
例えば、ユーロを780枚(約10万円)持っており、これを売却して円に戻す場合は、780✖️0.25円=195円が手数料になります。
(為替変動を除けば)毎月大体、1,500-約200円(手数料)=約1,300Pが利益となりそうです。

積立頻度は毎日、毎週、毎月から選べますが、回数が少ない方が楽なので毎月設定にしましょう。また、積立日は任意の日付を選べますが、土日祝日に当たると翌営業日に回されてしまいます。
なので、毎月1日に自動購入されるように設定しておくと安心です。

手順②即時売却
外貨購入は指定した日(土日祝日の場合は翌営業日)の午前10時に購入手続きが完了します。可能な限り同時のタイミングで売却しましょう。
持ち続けて、円安にふれた場合は為替益が発生します。しかし、円高にふれた場合は為替損が発生します。欲をかいて、為替リスクをとるのはやめて確実に利益を取りにくのがおすすめです。
Pontaポイント狙いの場合は購入→即売りまでがセットの取引と理解しておきましょう。
貯めたポイントの使い道
Pontaポイントはau Payで日常のお買い物の支払代金に当てることができます。個人的には投資信託のスポット購入に当てるのがお気に入りの使い方です。
投信購入に一番便利なのが、(楽天ポイントよりも)Pontaポイントだと思っています。楽天ポイントは楽天証券のホームページを開いて購入手続きをしないといけないので手間がかかります。一方で、Pontaポイントはスマホアプリのau Payのホーム画面から数クリックで簡単に投信購入ができます。
コメント
auPAYへのチャージ1万×10回は1日で達成できますか?
それとも1日1回の10日間ですか?
また、10万×1回でもOKですか?
『金額に応じて』なので、1万円入金を繰り返して合計10万円にするのも、一括で10万円チャージするのももらえるポイントは同じです。
10万円の残高があるなら1日で可能だと思いますよ!
ありがとうございます!
プレミアムだと振込手数料無料が15回もあるので即戻しで対応します。
お役に立ててよかったです!
手動(*)で戻すと手数料が発生するので、自動払出をご利用いただくのがおすすめです(https://www.jibunbank.co.jp/landing/ginpay_service/web/)。
自動払出の頻度を毎日にしておけば、翌日までにはauじぶん銀行の口座に払い出されます。
(*) 1回の払出に対して、2万円未満の場合は220円(税込)、2万円以上の場合は払出額の1%(税別)
たびたびすみません。
③auPay残高へのオートチャージ
についてですが、
“オートチャージ”ですので、
『リアルタイムチャージ』もしくは『一定額チャージ』のどちらかであって、
『金額を指定してチャージ』はダメですよね?
次に
『リアルタイムチャージ』だと10万円使わないといけないので
『一定額チャージ』をしようと思うのですが、
アプリでチャージ設定をしようとしたらチャージ金額が45,000円までしかありません
(一カ月の間に自動でチャージされる上限は100,000円以上できましたが)。
ですので、
例えばauPay残高が10,000円だった場合(←auPayカードチャージで銀行に戻らない)
チャージ実行金額(下限)10,000円設定
→10円使う
→45,000円チャージ
→後に自動で銀行に戻る
×2回して10,000円チャージを1回
みたいにやる感じですかね?
何か私の勘違い・理解不足があるかもしれませんが、ご意見を頂けたら幸いです。
コメントありがとうございます。
ご理解の通りと思います。多少面倒ですが、下限金額を2,5000円にして、自動チャージ金額も45,000円に設定して3周するしかないと思います(チャージされる→自動払い出しを3回繰り返す)。
私もまだ試してないですが、25,000円を切る、45,000円がチャージされる→翌日にはauじぶん銀行に残高が戻る→(25,000円を切ってるので)また45,000円がチャージされるの無限ループが繰り返されるものと推測しています。
このあたりが私の記事だと説明が不親切ですね。大変失礼しました。私の方でも試して追記しますね。
あっそうか、確かに使わなくても大丈夫ですね。
となると全て自動化されるので楽ですね(^^)
お答え頂きありがとうございましたm(_ _)m
あっそうか、確かに使わなくても大丈夫ですね。
となると全て自動化されるので楽ですね(^^)
お答え頂きありがとうございましたm(_ _)m
私のau pay残高が5,000円(クレカチャージしたもの)の状況で実験しました。
①オートチャージを設定(下限金額25,000、入金額45,000)
②即時45,000円がチャージされる
③翌日朝6時半頃に、auじぶん銀行に45,000円が払い出される
以上の通り進め、オートチャージでも1円も使わずに残高を銀行口座に戻せることを確認しました。
一方で、③が完了すると45,000円が再度自動的にチャージされるのか(無限ループ)?についてですが、③の後に①の自動チャージは発動しませんでした。これについては①を再設定したら、③までのプロセスが再度実行できたので手作業での対応が必要そうです。
【結論】
(1)完全自動化はできず、手作業が1日1回(月に3回まで繰り返す)が必要。
(2)支出を発生させず、オートチャージ→auじぶん銀行口座への払い出しは可能。