米国高配当株ETFの配当金発表が続きます。SPYDとVYMに続いて、HDVの配当金も発表になりました。
SPYDとVYMは増配となりましたが、HDVは残念ながら減配着地となりました。
【HDV】2021年9月期配当金
今回発表された配当金は$0.764133となり、前年同月の$0.8508を10.2%下回りました。今年計3回の累計配当金額は$2.456568(昨年同時点は$2.6446でした)なので昨年比では▲7.1%の減配基調となっています。
ただし、2019年の計3回の累計配当金額は$2.4298だったのでコロナ前比較では増配基調を継続中です。

【HDV】配当金推移
HDVは2013年の設定以来、2016年を除いて増配基調を継続しています。
減配後も翌年には一昨年対比でも増配基調に戻しているため、全体的には比較的安定した増配を継続しています。

【HDV】2021年通期配当金見通し
HDVが昨年の配当金水準を維持するためには、最低でも$1.111291が4回目配当金で必要になります。
昨年の12月配当金は$0.9232だったので、昨年同月比で20.4%の増配が必要になる計算です。今年3回連続で減配になっていることを踏まえると、この20.4%という数字が現実的ではないでしょう。
よって、HDVは2021年通期で減配帰着になると予想致します。
今年は昨年の配当金実績に対して、第1四半期(3月)が▲3.5%、第2四半期(9月)が▲7.8%、第3四半期(12月)が▲10.2%と流れも良くありません。
この流れで第4四半期(12月)も昨年同月に対して10%程度減配すると想定すると、通期での減配幅は約8%になります。
もちろん、上記想定よりも厳しい可能性もあるので、HDV保有者は8-10%程度の減配は覚悟しておいた方が良いかも知れません。
【HDV】売却すべきか?
✅2020年はコロナ最中に11.2%増配していた事実を踏まえれば、その反動である。
✅2019年比では増配維持であり、全体として増配基調は崩れてない
今回の減配を受けて、HDVを売却すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
私は、HDVを●万円保有していますが売却するつもりはありません。
2020年に11.2%増配した実績を忘れてはならないと思います。
2020年というコロナ影響が強い年に、他のETFが減配に陥る中で2桁増配を達成したことを私は高く評価しています。
この反動で今年は配当の成長幅が限定的であったところに、コロナ影響を完全に脱していない米国経済が伸び悩んだため今回は減配になってしまったと分析しています。
一方で、2019年の配当金実績(コロナ前)と比較すると、依然として増配基調は保っています。つまり、当初想定の右肩上がりの増配曲線シナリオは崩れていません。
以上のことから、この単年で売却評価を下すことは個人的にしません。
株価の割安感が高まってくるようであれば、むしろ買い増しを検討したいと思います。
【HDV】まとめ
HDVはSPYDやVYMが増配基調の中で2021年は減配着地となる見通しです。
しかしながら、①コロナショックが直撃した2020年は11.2%の増配を記録②全体的には増配基調を継続していることから、私は保有継続したいと考えています。
コメント