米国高配当株ETFのホルダーには楽しみな時間がやってきました。9月は四半期に一度の配当月になります。第一陣としてSPYDの今年3回目の配当金額が発表されましたので、確認したいと思います。
2021年9月期配当金(SPYD)
今回発表されたSPYDの配当金は$0.386582(①)となり、現在までの累計配当金額は$1.421653となりました。①を昨年同月期の配当金$0.2653572と比較すると46.7%の増配となりました。
昨年同月時点の累計配当金額($1.025459)との比較でも、38.6%の増配です。

配当金推移(2015-2021)
上述の通り、SPYDは昨年同月比では大幅な増配となりました。しかし、配当金推移を眺めるとSPYDの配当金は右肩上がりでなく、バラつきがある難点があります。
右肩上がりの配当ETFであれば、前年同月比の比較が有効指標となりますが、SPYDの場合は過去最高時点との比較で今年の配当金額が優れているのか評価する必要があると思います。
今回で言うと、2019年の配当金額と比べて増配・減配なのかも押さえておくべきです。

そして、今回発表の配当金額は2019年9月期の数字と比較すると▲13.6%となります。しかし、第3四半期時点の累計金額全体では過去最高であり、$1.249053(2019年) VS $1.421653 (2021年)の結果、14.4%プラスの増配基調となっています。
SPYDは通年で増配着地出来るのか
SPYDは第3四半期時点の累計配当金額で過去最高を記録中で、これまで通年記録である$1.74223以上で着地するためには今年最後の配当で$0.320577以上が必要です。
それではこの数字が現実的なのかと考えると、私は十分に実現可能性が高いと考えています。
2015年設定以来の12月期配当金を見ると、過去最低は2015年の$0.331となっています。つまり、今年最後の配当金(過去同月比)が過去最低水準でも2021年は2019年の通年配当金額を上回るのです。
$0.331は昨年同月比で▲45.4%の減配を意味しますが、2020年の各期と比較して増配基調で来ているので、最後に来てこのレベルの減配は考えづらいです。
従い、SPYDの2021年配当金は過去最高を記録すると予想します。
まとめ
SPYDの配当金は3期連続で前年同月比に対して増配となりました。
過去最高の配当金額(通年)を記録した2019年の数字で比較すると、第3四半期に対しては▲13.6%の減配になりましたが、累計金額では通年14.4%の増配基調で来ております。
今年最後の配当金が過去最低水準でも、累計配当金額は2019年を上回るので、2021年は通年でも過去最高の配当金額を更新すると思います。
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