【VYM・HDV・SPYD】米国高配当ETFの買い時を徹底解説

SPYD,VYM,HDV買い時 米国株ETF

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(2022年10月22日更新)

米国高配当株ETFは、常にその時が買い時であるインデックスファンドとは異なり、割安なタイミングで購入することが重要なポイントです。

米国高配当株ETFは定期積立に向かない、中級者以上向けの投資スタイルです。私もSPYD・VYM・HDVには大きな金額を投資していますが、その特徴を踏まえることの重要性を痛感しています。

米国高配当株ETFは購入タイミングが重要な理由とは

米国高配当株ETFは、基本的に成長期を終えた成熟企業で構成されます。成長期を終えている企業の株価成長は極めて限定的(もしくは横ばい)が基本です。

株価成長という将来の果実よりも、配当という現在の果実を取るのが配当投資なので、株価成長が限定的というのは想定の範囲です。しかし、高値掴みして含み損を抱えてしまうと、含み損と同等以上の配当収入を得るまでは全く意味のない投資になります。

それゆえに、右肩上がりの株価成長が期待できる米国市場に連動するインデックスファンドとは異なり、『高値掴み』には細心の注意が必要です。本日は、米国高配当株ETFであるSPYD・VYM・HDVの買い時について考えてみたいと思います。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産4,300万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

SPYDの買い時(最も注意が必要)

SPYDの購入は、暴落時の一括購入が原則。

2019年までは、日本人投資家の間で抜群の人気を誇っていたのがSPYDです。その理由が、圧倒的な配当利回りとインデックス投信にも肉薄する優秀なトータルリターンの両立です。

それゆえに、SPYDを激推しする投資ブロガーがたくさんいました。しかし、2020年のコロナショックで暴落に弱い弱点が明るみになり、人気も下火になってしまいました。

SPYDの戦略や基本情報はこちらの記事に譲りますが、この暴落に弱いという弱点があるため、SPYDは定期積立に向きません

SPYDの買い時

株価が示す通り、SPYDは通常時は±25%の範囲でレンジを形成しています。一方で、暴落時には高値から半値近い大きな下落を見せます。これは、レンジ形成中に購入すると配当収入以上の含み損を抱えてしまう可能性が高いことを意味しています。

例えば、高値付近の$38で100万円分のSPYDを配当利回り5%で購入したとします。

税引後の配当収入(年間)は約4万円ですので、SPYDが半値になり元本が50万円毀損した場合、13年分の配当収入に匹敵する含み損です

レンジ相場でSPYDを購入すると、長期保有の努力が一瞬で吹き飛ぶリスクがあるので、SPYDは暴落時に集中的に仕込まないといけない銘柄であることが分かります。

個人的な目安ですが、SPYDは$30付近程度には下落したところで購入したい銘柄です(それも資金投下は慎重に回数を分けて)。この点に注意すれば、SPYDは十分に魅力的な銘柄と私は考えています。

VYMの買い時

✔︎VYMは株価成長も期待出来る(高値掴みの懸念は小さい)。
✔︎配当利回り確保がポイント(目安は3.0%)。

VYMは、株価成長も期待でき、最高値更新と共に半値も切り上がるので、保有期間が長くなるほど暴落時の含み損が小さくなります

VYMの買い時

従い、VYMの場合は、配当投資家の天敵である高値掴みの懸念は少ないです。一方で、VYMの平均配当利回りは3.12%程度ですので、配当利回りの確保が課題になります。

なので、VYMの買い時は配当利回りを基準に判断するのが良いと思います。VYMの配当利回り推移に着目すると、金融危機などの暴落局面を除く通常期は3.0%付近で安定的に推移していることが分かります。

『3.0%以上で買えるチャンスは多く、そこから大きく配当利回りが上がる頻度は少ない』ということなので、配当利回りが3.0%を超えたところで定期積立というのが一つの最適解(買い方)かと思います

VYMは増配率にも優れており、3.0%が確保できれば、7年程度で5.0%の配当利回りに成長する計算が立つのも理由です(参照記事はこちら)。

VYM買い時

HDVの買い時

✔︎HDVは株価上昇も期待出来るが緩やか。
✔︎過去傾向を踏まえると3.5%以上は求めたい。
✔︎配当利回りが3.7%以上の時はチャンス。

HDVの株価推移を見ると緩やかながら高値を切り上げていることが分かります。従い、SPYDのように暴落を待つ必要まではないと考えています。

一方で、VYMと比較すると高値切り上げの勢いは非常に緩やかです。また、増配率もVYMには見劣りするので、平均配当利回りである3.57%に鑑みて、3.5%以上は欲しいなという感触です。過去実績を見るとチャンスも少なくないので。

HDV買い時
HDV買い時

また、『配当利回りの上値はどこまで目指せるか』という視点から、3.7%付近に壁があるのが分かります。

このことから、3.7%を超える水準にある時は大きなチャンスという見方が出来ます。この基準にタッチした時は、通常よりも多めに資金投入しても良いかもしれません。

ちなみに、HDVはSPYDとVYMの中間のような銘柄で、大きく資金を貼るのであれば投資目的を明確にしておくことをオススメします。

資金力と目的次第では、SPYDとVYMに資金を振り向けた方が、目的に効率的に近づける可能性が上がるので。長期的な目線での保有を検討している方には、以下の記事が参考になるかもしれません。

最後に(最後まで読んでくださり、ありがとうございます!)

本ブログでは自分自身が4,000万円以上の資産形成に20代で成功した経験や学びをもとに、資産運用(米国株中心)やお得な経済圏(楽天経済圏やau経済圏)につき研究し、自分が現在進行形で資産形成に取り組む中で役に立った情報を公開しています

例えば、私はVYMに400万円ほど投資中ですが、VYM保有に至った思考プロセスをまとめた記事です。4ヶ月で5,000人以上の方々に読んで頂いております

米国高配当ETFに投資している人は、配当金生活に憧れて現在のスタイルに落ち着いているものと思います。一番再現性と汎用性の高いVYMについて、毎月いくらほど投資すれば、何年後に理想とする配当金生活が送れるのかを検証してみたのが以下の記事です。こちらも6ヶ月で10,000人以上の方々に読んで頂いています

筆者
筆者

インデックス投資や個別株については米国書籍が充実しており、いくつかは日本語に翻訳されているので学ぶ材料に事欠きません。一方で、ETFについて体系的な書籍は未だありません。私も自分なりに試行錯誤している段階ですが、本ブログを通じて何か付加価値を個人投資家界隈に提供できれば嬉しいです。質問があれば遠慮なくお問い合わせ頂ければと思います!

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