【初心者必読】長期投資の始め方

【初心者必読】長期投資の始め方 投資戦略・考察記事

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【本記事の要旨】
✔︎戦略と戦術の違いを理解しよう
✔︎何に投資すれば良いかは戦術の話
✔︎投資初心者にとって大切なのは戦略の理解
✔︎投資初心者は複利の最大化を意識しよう

日本では『FIRE』、『NISA』、『iDeCo』などの概念や制度の普及に伴って空前の投資ブームが起きています。投資や資産運用の敷居が下がったことは大変に素晴らしいことですが、私たちの多くは投資や資産運用について公教育で学んだことがない世代です。あらゆる分野でそうであるように質の高い教育のバックグラウンドの有無は投資の学習理解の質に直結します。

教育とは頭の中に知識の受け皿を作る作業であり、情報を取捨選択肢して物事を判断するために必要な土台を築くものです。これまでの社会を生きる中で重要だったのが国語や算数などの受け皿です(近年ではここにプログラミングや英語の受け皿を作ることの重要性が高まっていますね)。この知識の受け皿がない状態で大量の情報を浴びたとしても得られるものは多くありません。なぜなら、情報とは利用目的がはっきりしていて初めて意味があるからです。何を基準に判断するのか、そもそも何のために情報を活用するのか自分でも分からない状態で情報を集めても意味がないですよね?

私たちが投資にチャレンジするためには教育が必要だと私は感じていますインターネットやSNSで『何を買えば良いでしょうか?おすすめの投資信託を教えてください』や『この銘柄をどう思いますか?』『買い時はいつでしょうか』という知識の受け皿がおそらくないであろう質問の仕方の数々を見るたびにそう思います

こうした状態からいち早く脱却して投資に関して自分で理解・判断できる力を身につけたいという方に向けてこの記事を書きました。私も自分が優れた投資家とは思いませんが、皆さんと同じ初心者から1歩ずつ歩みを進めながら7年間投資を続けています。そんな等身大の個人投資家が何を考えて投資銘柄の良い悪いを判断しているのかを言語化したいと思います

なお、本記事を読み進める中で読解が難しいと感じた方は、冒頭の記事要旨をご覧ください。言いたいことはようするにそう言うことです。

■本記事を書いている人
✅Twitter(@gonfox21)でも情報発信
✅20代で金融資産4,300万円達成
✅米国ETFで資産運用(SPYDVYMSCHDHDV

戦略と戦術の違いを理解する

長期投資の戦略と戦術

戦略と戦術は簡単にすれば、『どういう状態を目指すのか(戦略)』と『その状態を実現するために何をするのか(戦術)』という関係になります。全ての目的は戦術が完遂されて達成されるものです。

こうした観点では、投資初心者がSNS等で『おすすめの銘柄(戦術)を教えてください』と情報収集するのは分かります。しかし、繰り返しながら情報に価値が生まれるのは利用目的がはっきりしている場合です。そして、きちんとした戦略が立っていることが情報活用の大前提にあります。採用した戦術(銘柄)の中身が優れたものでも戦略に合致したものでなければ意味がないからです。例えば、サッカーの戦略と戦術の関係を例に考えてみましょう。なお、自明ながらサッカーの目的は得失点差で相手を上回ることです(試合の中で得点ー失点がプラスになることを実現する)。この目的を目指す戦略は様々ですので、以下の前提で考えてみましょう。

命題:攻撃力はリーグ屈指だけども失点数がリーグワーストのサッカーチームが優勝を逃しているとする。翌年に向けてどのような戦略を立てるべきか。

 自然に考えるのであれば失点数の削減=守備力の強化を戦略とすべきです。戦略が立てば戦術の立案に入ることができます。そして、ここでようやく戦術の議論ができるのです。このようなチーム状況の分析や分析結果に基づく戦略がない中で漠然と『良い戦術は何か?』と誰かに投げかけたらどうなるでしょうか。『メッシを獲得しろ』と言われるかもしれません。チームの得点力UPという観点では良い判断なのかもしれません。しかし、それはあなたが必要としている答えではありません。

投資についても同じです。『おすすめの銘柄を教えてください』『●●についてはどう思いますか(買っても良いですか)?』と聞くことがいかに意味がない質問か分かると思います。

戦略のないところに戦術(銘柄)の話などあり得ません。投資においてもまずは戦略を持ちましょう。上の図表を眺めてください。順番が逆なのです。まずは、適切に目的と戦略を確定することが先なのです。そのプロセスを飛ばして戦術を洗練させても意味がありません。

長期投資における戦略と戦術とは

  サッカー 投資
目的 失点数の削減 老後資産の形成
戦略 守備力の強化 複利運用の効率最大化
戦術 DFの補強/追加 インデックスファンド

前述の通り、初心者はとかく戦術的な結論(おすすめ銘柄)を求めがちです。しかし、この問いに答えるためには投資の位置付け(目的)や目的に立脚した戦略を詳しく説明してもらわないとおすすめの銘柄(戦術)なんて答えようがありません。

それにも関わらず、世間で『VTIやVOOに投資しろ』という声が大きいのはなぜなのでしょうか(あなた一人一人の人生について知りようもないのに)?

それは恐らく、大多数の人にとって20-30年先に資産最大化をするのが目的であるという前提を所与にしているからです。それでも『大多数がそうである』というのは、あなた個人の意思決定には本来何の役にもたちません。優れた理論や考えもあなたの人生という唯一無二のケースに当てはまらなければ何の意味もないのですから。

ハーバード大学の資産運用はその一例です(世間一般でのこうあるべきという形から大きくかけ離れています)。ハーバードのポートフォリオや運用方針を見ると彼らが投資する目的は大学の奨学金や研究費用を毎年安定的に計上することだと分かります。なので未来の資産を最大化することは大切ですが、単年で見てもマイナスにならないことが予算管理との整合性から求められます。この目的の性質から自ずと適切な投資戦略が導かれ、戦術の検討にも反映されます。

個人においても漠然と投資手法や投資銘柄を選ぶのではなく、なぜ投資するのか?(目的を踏まえた時に)どんな戦略を取るべきか?というのは意識して然るべきでしょう。『S&P500などの優良指数に投資するのが最善である』といったもっともらしい結論に本質はありません。幸いにも現在はそうなのかもしれませんが、なぜそうなのか?という問いに対する答えは常に持っておくべきです。世の中は変わります。何十年と続く長期投資を始めるなら自分で考え判断できる必要があります。そうでなければ、世の中は変わるという普遍の事実にいつか足をすくわれます

投資初心者が抑えておくべき長期投資戦略

ここまで長期投資に対する姿勢を長々と述べてきましたが、それだけだと明日からの変化につなげられないと思いますので、ここでは具体的な長期投資戦略についても触れておきたいと思います。なお、ここでは多くの人の投資目的であろう『未来の資産最大化』を前提にした時の戦略についてです。

長期投資において現代の主流派となっている戦略の一つが、複利効果を最大限に活用することです。多くの経験ある長期投資家は手段(戦術)において好みの差はあれど基本的にはこの原則(戦略)の骨組みの中で投資内容の最適化を図っているのです。

良い投資を定義するのは難しいですが、この投資戦略を明確に持ち合わせているか否かが一つ基準になると思います。権威性のあるインデックスファンドに投資するのが優秀だとされる理由の一つが、複利効果を最大限に引き出すことを戦略とした場合に最も優れた戦術(手段)の一つだからです。『複利効果を最大限に活用する』とは運用残高を常に可能な限り最高に保つことであり、具体的には運用コストを極限まで減らし、運用利益に対する課税を極限まで遅らせることを目指す戦略です

こうした主流派の考え方に基づいて多くの投資関連書籍が『低コストのパッシブファンドを購入して永久に保有せよ』と読者に勧めるわけです。ここで雑にS&P500や全世界連動のインデックスファンドに投資すればOKという枝葉の結論に飛びついて終わっていると応用が効きません。なぜ、そのような結論になるのかを合わせて理解しておくことが大切です。インデックス投資というのはあくまで戦術です。複利効果を最大限活用するという戦略に合致しているから意味を持つ結論なのです。

インデックスファンドが優秀な戦術として評価されるのは英国や米国で金融技術と実務ノウハウが高度に成熟した結果、世界中の主要銘柄がリーズナブルな条件で簡単且つ安全に取引できる市場が整っているという前提に依拠しています。この前提が崩れるようだと理論上素晴らしい世界分散の効いたインデックス投資は実務的に成立しませんし、戦術の見直しが迫られます。しかし、複利の効果を最大限に引き出すという戦略を実現する戦術としてインデックスファンドを理解して採用していた人は慌てることはないでしょう戦略の実現手段として不適切になった)戦術は臨機応変に見直せば良いですし、そもそも戦術とはそういうものです。

筆者
筆者

“戦略の実現手段として不適切になった”を強調したのは、臨機応変と言いつつも資産運用に関しては戦略がしっかりしていれば戦術は頻繁に変わるものではないからです。節操のない銘柄売買と戦術見直しを混同しないようにしましょう。

低コストで個人がインデックスファンドに気軽に投資できる環境ができたのは、資本主義の本場(米国)においてもバンガード社が個人向けインデックスファンド第1号を立ち上げた1970年代後半以降です(なお、バンガード社が世界株式市場連動型ETF(VT)をリリースしたのは2008年)。厳密性を期してオンラインプラットフォームの整備までを考慮すると個人が気軽にインデックスファンドを保有するできるようになったと言えるのは2000年代に入ってからかもしれませんしかし、『バビロンの大富豪』などの書籍にもある通り複利運用の概念は紀元前からありますし、人類はずっと資産運用の戦略として複利を中心に物事を考えてきたのです。それはつまり、人類はインデックスファンドがなくても別の手段を用いて戦略を実現してきたこと、インデックスファンドが私たちが生きるこの瞬間でのベターな戦術に過ぎないことを意味しています。

そして、何より重要な示唆は時代や地域ごとに戦術は大きく異なっていても、(特に資産運用に関しては)ベースとなる戦略に関しては時代や地域の差は大きくないという事実です。まずは、こうした戦略となる原理原則を学ぶことでその時勢や環境を考慮した戦術を自分の頭で取捨選択できるようになるでしょう

投資に慣れると資産クラス(株式、債券、不動産etc)の分散も気になるようになりますが、それも戦術のバリエーションの話であり、やはり戦略が土台にあってのものです。

なお、初心者に『複利効果の最大化』を戦略として据えることをすすめるのは、この戦略が時代や地域を超えた普遍的な原理原則として機能してきた事実に有効性が裏打ちされているからです。世の中には古今東西問わず自己流の野心的な戦略に溢れていますが、その試みが成功するのは稀です。また、長期投資ともなれば最後の最後まで成否の確認ができません。この2つの事実を勘案して戦略を考えるならば実務上も有効性が確認できている『複利効果の最大化』を選ぶのが考えうる限り最も妥当であると思います。

長期投資の戦略の学び方(おすすめの書籍)

長期投資の戦略を学ぶには、やはり古典的書籍でしょう。戦略とは上述の通り、時代や地域の違いによらない普遍的なものですから世界中で長く読み継がれている書籍にこそエッセンスが詰まっている可能性が高いのです

読み方としては、筆者の主張や要点が戦略についてなのか、戦術についてなのかを意識して頭の中で整理しながら理解に努めると投資に関して知識の受け皿を効率的に作ることができると思います。

①バビロンの大富豪
②インデックス投資は勝者のゲーム
③アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

投資初心者は、最低限これらの書籍を読んで原理原則(判断基準)を持ち合わせた具体的な銘柄選択に移った方が良いと思います。必ずしも投資に100%焦点を当てたものではない書籍をおすすめに入れたのは、『投資』はより大きな単位であるお金について知識の受け皿を作ることが、『投資』という世界でより良い戦略について考える能力を鍛えることになると思うからです。

なお、残念ながら日本人が書いた投資の本は戦術にスポットライトを当てたものが多く、戦略について書かれたものは少ない。。繰り返しながら、大切なのは最新の情報や戦術ではなく時勢に左右されることのない本質である戦略ですもっと言うと、そのような戦略を自分の頭で考えたり取捨選択できる能力です。

最後に

投資戦略と戦術を議論する上では、どうしても『投資』という世界での最適解や正しさを探る方向になります。しかし、私たちにとって『投資』は『人生』の一部でしかありません。『投資』という狭い世界での最適化が行われても『人生』というより大きな単位で最適損ねるであれば、やはりそれは適当ではないということになるでしょう。本末転倒というやつです。

本記事で直接的には触れませんでしたが(示唆はしました)、長期投資を行う上では実は事前課題があります。それは自分の人生についてよく考えておくことです。自分の人生において大切なことは何か?この問いに対する答えが目的となり、お金を増やすことや投資が手段として存在しうるのです。目的と手段の関係が確立されているから、『投資』という狭い分野で最適解を図る作業に意味があります。”最適解”を導き出せた時に、(人生の)目的に対する効果という観点で答え合わせができるからです。

資産が増えることで困るのは稀であり、インデックスファンドなどを活用すれば手間もかかりませんから、まずはやってみるというスタンスでも最初は問題ないと思います。しかし、必要最低以上に『時間』という重要な資源を『投資』に投じるのであれば、それ自体に意味があるかはよく考えるべきかと思います。上述の答え合わせをしたときに、ライフインパクトがあまりないのであれば人生という観点では注力すべき世界は投資ではなく、別の何かだからです。

さて、本記事の趣旨に”無理矢理”立ち返って強引に締めますが、投資初心者は『投資』という世界で氾濫する戦術情報の大河に飲み込まれることなく、戦略を的確に押さえて無駄に時間を消費することがないようにしましょう。大切なのは小手先の戦術の最適化を緻密に行うことよりも、筋の通った戦略を持ち、刻々と変わる戦況の中でもこの道筋から外れていないかを常に正しく判断できることです。この戦略を抑えるだけで、投資や資産運用への理解が深まるだけでなく、その効率も上がるでしょう。逆に、戦略に対しての理解がないままに戦術(銘柄)を追いかけることを繰り返していても永遠に素人のままです。投資については戦略を学び考えることが教育の軸になります。

筆者
筆者
 

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