初めての投資信託の選び方 (前編)【初心者向け】

資産運用

【こんな方向けに書いてます】
初めて投資信託を選ぶ方
・投資信託選びのポイントを知りたい方
【結論】
・インデックスファンドと呼ばれる低コスト投資信託のほぼ一択。

投資1年生
投資1年生

投資信託の数が多すぎて選べない。。 

投資1年生
投資1年生

金融機関に選んでもらったけど本当に良かったのかな。。

筆者
筆者

・抑えるべきポイントは実はとてもシンプル!
・今日は投資信託の考え方から実際の選び方まで学日ます!
3本立てだけど前中後編読めば本1冊の知識が得られるはず!

投資信託の種類

投資信託の種類は星の数ほどありますが、大きく2種類(インデックスファンド・アクティブファンド)に分けられます。
この違いを理解出来れば投資信託学習の70%はクリアです。

インデックスファンド

投資の世界には、投資家が参考にする日経225やS&P500と呼ばれる株式指標があります。
これらの株式指標がインデックスと呼ばれるものです。


そして、このインデックスは日本経済や米国経済の成長・後退そのものと考えられています。
この指標に連動することで国の経済成長に投資するのがインデックスファンドです。
●日経225・・・日本経済新聞が選ぶ日本の代表企業225社になります。
●S&P500・・・米国の大手格付機関(S&P)が選んだ米国の代表企業500社になります。

これらの指標は日本や米国経済を司る企業の株価(好調・不調)の合計なので、経済が順調か不調かを判断する材料になっているのです。

投資信託と言えば、「自分達の代わりに成長する企業を探してきて投資してくれる」というイメージを私達は持っています。金融機関もそんな投資信託を紹介してきます。

一方で、インデックスファンドとは次のような発想と特徴を持っています。

(インデックスファンドの発想)
誰にも将来儲かる企業なんて分からない
その国が今後も経済成長するかは予見可能だ。
経済自体に投資するため全企業の株を買う。

(インデックスファンドの特徴)
全部買うというシンプルな戦略なので手間が少なく手数料が安い。
全部買えば上がる株・下がる株両方あるのでリターンは平均点(=経済の傾向)。

例えば、個別の米国企業(例:Amazon)が50年後も成長しているかはYESと自信を持って言えないけど、米国経済は50年後も健在かという質問に対してはYESと自信を持って答えられるというのがインデックスファンドの主張です。

アクティブファンド

国の経済成長に投資することで平均的なリターンを目指すのがインデックスファンドでしたが、成長する企業だけを選んで投資して平均点よりも大きなリターンを得ようとするのがアクティブファンドです。

アクティブファンドの発想と特徴は次の通りです。

(アクティブファンドの発想)
平均的なリターンになる国の経済成長では不満。
●どの企業や業種が成長していくかは十分に予測可能。
儲かる企業の成長に投資する。

(アクティブファンドの特徴)
分析が必要となりファンドマネージャーを雇うのにお金がかかるので手数料が高い。

つまり、「平均点よりも高いリターンを投資家に提供するので手数料もたくさん頂きます」というのがアクティブファンドの主張になります。

インデックスファンドとアクティブファンド結局どっち?

投資1年生
投資1年生
 

リターンが高い方!(間違ってないよね?)

投資1年生
投資1年生

でも手数料は低い方が良かったはず。。

結論から言えばインデックスファンド一択です。何故ならリターンが高いのも手数料が低いのもインデックスファンドであることがほとんどだからです。

投資1年生
投資1年生

あれ?アクティブファンドの方がリターンは高いはず。。。

ここからは金融業界で不都合な真実と言われているデータを見ていきたいと思います。

ほぼ全てのアクティブファンドは平均リターンに勝てない現実

私が教科書の一つとしている『インデックス投資は勝者のゲーム』では統計や数字を持って冷徹にインデックスファンドの優位性が説かれています。

(出典:ジョン・ボーグル、『インデックス投資は勝者のゲーム』)

米国での調査になりますがアクティブファンドが作成できる投資信託ポートフォリオをランダムに抽出してインデックスファンドのリターンと戦わせることを繰り返します。1年目にインデックスファンドに勝てるのは統計上29%のアクティブファンドです。

筆者
筆者

高い手数料を高いリターンで正当化しているアクティブファンドだけど、実際はほとんどがその約束を守れません。

この29%のアクティブファンドも年数を重ねると総合的なリターンでインデックスファンドに勝てなくなることをこの研究は明らかにしています。

このカラクリは高い手数料にあります。統計が示すのは実際に市場平均リターンに勝てる企業の組み合わせを選び取るのは大変難しい(毎年となるとほぼ不可能ということ
一方で、平均に負けている時も高い手数料は変らない。

従い、年数を重ねると高い手数料の分だけアクティブファンドは勝てなくなるという訳です。

インデックス投資が理論上の投資最適解という経済学的事実

自分達こそ金融の専門家を自称する銀行員や証券マンは、それでもアクティブファンドの素晴らしさを説くでしょう(手数料とは彼らの儲けだからです)。

しかし、理論的にもインデックスファンドが最適解(勝つ)という研究結果がまとめられており、功績者である米国人経済学者にハリー・マーコウィッツ(理論構築)及びウィリアム・シャープ(理論実用化)にノーベル経済学賞(1990年)が授与されています。

筆者
筆者

・インデックス優位性の証明は古くから確立してました。

理論自体は複雑ですが、その結論は『市場全体を丸ごと保有すればよい』というものです。
そうです、これはまさにインデックスファンドが実践していることなのです。

優秀なファンドマネージャーは幻想という事実

アクティブファンドにとって最大の不都合な真実は、優秀なファンドマネージャーも市場は読めないということです

1994年に世界市場最強のアクティブファンド(LTCM)が誕生しました。LTCMは元FRB副議長やノーベル経済学賞受賞者が複数参加していたことで有名となり、当時最先端の金融工学を駆使して大きなリターンをあげることを目指していました。

LTCMはまさに金融と経済の分野から最高の人材だけを集めたドリームチームであり、1,300億円以上のお金を世界各地から集めました。

日本の金融機関も当時LTCMに投資し、最終的には10兆円規模の資金を運用するところまで規模を拡大しました(誰もがこのチームなら市場に勝てると思ったのです)。

しかし、たったの5年間でLTCMは破綻しました。最初の4年間こそ市場平均を大きく上回るリターンを実現し莫大な利益を上げましたが、大きなリターンは大きなリスクと表裏一体です。

アジア通貨危機(1997年)、ロシア通貨危機(1998年)と立て続けに災厄に見舞われ、大きなリスクが逆回転したLTCMは耐えきれず崩壊しました。

筆者
筆者

結局『未来は誰にも読めない』が投資の前提ということですね。

前編まとめ

●投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類がある。
●リターンもコストもインデックスファンドが優位。
●勝てるアクティブファンドは極めて稀であり、インデックスファンドを選ぶのが吉。

投資1年生
投資1年生

・金融機関に勧められたのはアクティブファンドだった。。
・手数料が高くて金融機関が儲かる商品だったのね。

投資1年生
投資1年生

・僕はインデックスファンドを選ぶぞ!
・でも、インデックスファンドも種類が豊富。。

筆者
筆者

・インデックスファンド選択の考え方は中編で紹介します。
・中編もぜひ読んでみてください!

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初めての投資信託の選び方(後編)【初心者向け】

最後に

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